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2008年11月04日

本日天気晴朗なれど波高し


閑散としたベトナム株式市場
 高いリターンを求める個人投資家を中心とした間接投資も、
 世界同時株安により流動性が低く不透明なベトナムから、
 日本市場へ戻り、閑散としてきたベトナム株式市場。

慢性的な貿易収支赤字
 農業・水産を主軸とした一次産品以外の主要産品の欠如等、
 人件費の安さのみを強みとした経済構造は、
 幾度も金融危機説を想像させてきた。

衰えを知らぬ直接投資
 その一方で、チャイナリスクを避ける
 企業の製造拠点移転をはじめとした直接投資は衰えを知らない。

成長は依然堅調
 昨今の石油価格高騰や食糧価格の高騰により、
 以前の勢いは失われたとはいえ、
 GDPは依然6%前半で推移。
 旺盛な直接投資、管理された為替政策等により
 外貨保有等不安は少なく、金融危機到来の可能性は低く、
 堅調に成長していると言えよう。

生活様式
 以前は、市場で食料品を購入。
 ここ1-2年のスーパーマーケットの出現は、
 ベトナム人の生活様式をも徐々に変化させている。
 保存技術(冷蔵等)の発達や、中食(半加工品)の出現。
 中食の出現は家庭重労働から主婦を解放し、
 都市型生活習慣への変化の一躍を担っている。

問題点もある
 ハノイでは先週末、大雨が続き、いたるところで冠水。
 当社でも、会社泊、バイク・携帯電話水没等大変であった。
 急速な都市化は、インフラ未整備を引き起こす。
 市内交通網の整備、慢性渋滞、少量降雨による冠水。
 いずれは解消されるだろう。

当社注目セクターは2点
 (1)一次産業
  長い海岸線。高い食料自給率。豊富な水。
  加工技術や保存方法、物流等、様々な課題は残るが、
  成長余力を大きく残しているわけであり、
  地理的条件や諸条件から、その優位性、成長性は
  今後も長く続くであろう。
 (2)内需系
  都市化、経済成長に伴い、購買力を増したベトナム。
  消費が消費を牽引することが大いに期待される。
  複合型施設(デパート+映画館+???)や
  スーパーマーケット(+しまむら?)、
  デパートがあちらこちらで開店。活況を呈している。
  
  上記2分野とも、日系企業からの進出調査、
  何か出来ないか?といった依頼が急速に増えてきており、
  関心の高さが伺える。

世界的な金融危機。景気不安。
新興国から資金が逃げてゆく、そんなご時勢ではあるが、
当社は引き続きベトナムにとどまり、
高い成長率の恩恵を受けるだけではなく、
その成長に一躍担ってゆく所存である。


株式会社ブルーチップ・コンサルティング
大木健司


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