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2008年11月10日

新規適用失業保険で退職者増加?


2009年1月1日より失業保険が適用される。
これまでベトナムには政府による失業保険制度は存在しなかった。
その会社に与える影響とは何か。

 失業保険を受ける対象 2009年1月1日以降失業者。
 特徴 強制的保健制度である。
 現在ベトナムの失業率は都会は7.2%地方は10%。

以前の保険制度の形態(給与からの負担比率)
 普通は雇用者 :15%社会保険 + 2%医療保険 
  労働者 :5%社会保険 +1%医療保険

2009年1月1日から次のように変更:
 雇用者 :15%社会保険 + 2%医療保険 +1%失業保険
 労働者 :5%社会保険 +1%医療保険  +1%失業保険
 対象:12ヶ月―36ヶ月の間労働契約書を結んだ労働者
     期限労働契約書を結んだ労働者

退職手当と失業手当について:
 退職手当:会社が負担。(1年勤務の際、1ヵ月分の割合)
 失業手当:保険局が負担。


会社に及ぼす問題点

最近、失業保険適用によって退職手当を支払わない会社がでている。
そのため、2009年1月1日以前に退職しようとする人がでるかもしれない。
労働者にとって不安要素は大きい。

退職手当をなくすことで
退職者が続出したら、会社に悪影響が生じる。
でも、多くの人々は間違った情報に惑わされている。

労働者は退職時、会社から退職手当と保険局から失業手当も受けられる。
(失業保険に参加した労働者の場合)

 失業手当=平均給料5ヶ月間の60%
 失業手当受給時間 :
  12-36ヶ月失業保険参加者 :3ヶ月
  72-144ヶ月失業保険参加者 :6ヶ月
  144ヶ月以上失業保険参加者 :12ヶ月


結論

 2009年1月1日から、会社への影響は次のとおり:
  +毎月 17%保険費支払う 
  (社会保険と医療保険の以外に1%失業保険支払う)→月の給料保険費増加
  +給料計算公式変更


注意点

 1.給料計算ソフトを使っている会社は来年からPC業者に給料計算公式変更を頼むべき
   → 給料計算ソフト販売上昇
 2. 月の給料保険費が増える 
   → 会社は経費負担増加


フエン
(株式会社 ブルー・チップコンサルティング)


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