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2009年08月25日

金銭感覚 ベトナム人編 ~金の切れ目が縁の切れ目?~


ベトナムビジネス=賄賂ビジネス。
ベトナムでは金のつながりがビジネスの進捗を左右。


しかし、それ以上に日常生活におけるベトナム人の金銭感覚は、
日本人にとって異文化そのもの、
人間関係や事業運営自体を大きく左右しかねない。

日本人が抱く誤解とは、日本人が慣れない落とし穴は?
身近な例から彼らの金銭感覚を探る。

あってないもの?~値段編~

①市場
青空市場の青果物から、大型屋内市場の日用品まで
「これいくら?」から値段交渉開始。(外資スーパーや大手小売等は除く)
金持ちそうな外人にふっかけてくるのは当然で
購入後に知りえたローカル価格に”ぼったくられた”と
悔しい思いをする人は多い。

②ジム
某マンション内にジム新設。
  使用料$25/回、$???/年、入会金$300。
近隣競合状況。
  はす向かい 4つ星ホテル ジム使用料約$2/回(古い)
  数百M先 5つ星ホテル  〃$10/回、$140/月
設備が優れているかというとそんなこともなく(プールがない!)
何が付加価値なのか、不明な料金設定。
相場を知らない外人や、高額にステータスを感じるベトナム人に
需要があるのかもしれない。

価格=需要と供給の妥協点
 日常生活レベルのためミクロ過ぎの経済。
 我々は慣れないが本来あるべき設定方法。
多様なニーズ
 8,600万の人口と広がる格差。
 一億層中流とも言われた日本人の”相場感”は通用しない。
 

ずうずうしいにも程がある?~おごり編~

③もてなし
職場のベトナム人を誘っての食事。遠慮なく注文するものの、
支払い時に財布を出すそぶりもなければ、礼もない。
複雑な思いを抱く時である。

職場でよく見られるお菓子や果物の差し入れ、
(気遣って金銭を差し出しても受け取らない)
仲良くなると家庭へ招待(プレゼント持参は一応マナー)。
ベトナムでは発起人=支払者。

振る舞いの文化
 自宅へ招くよりも外食が主流の日本人、
 発起人任せは”たかり”ともとられるが
 誘った者が支払う文化なのだ。


スキあらば…~油断禁物編~

①賃料
契約更新時、急な賃料大幅値上げで閉店、
移転を余儀なくされることは多い。
②水光熱費
大家から回ってくる事務所の請求書。
本来の請求額に上乗せされていることも。
③購買担当者
本来の購入価格に上乗せした請求書を会社に送付。
差額は自分のポケットに。

戦争による翻弄や政府や企業への不信感が
自己保身、あくどいとも取れる利益追求に繋がっているのだろう。
契約書整備、対象物の相場知識等
”がめつさ”に備えなければ痛い思いをするのは自分。

縁の切れ目とならぬよう

”ぼったくり”や”たかり”など苦い思いをする日本人は多い。
背景にある文化を知る事は誤解をなくし、円満な関係を作る。
同時に利益を追い求める”がめつい”一面に対し、
堅実な備えあってこそ関係が保てるというもの。
シビアなベトナム人金銭感覚。
縁の切れ目とならぬよう、理解・備えの上お付き合いいただければと思う。


(福田)

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