銀行各社 債券取引活発
債券売買は銀行の新事業ではないが、
ベトナム証券市場では2年前から活発に取引が行われている。
PCを見ながらコーヒーを飲む。
彼は国内外の経済関連ニュース、10通以上のメールを
取引開始時間の9時までに全部読み切らなくてはならない。
一取引額は数百億~数千億ドンである。
彼は「この仕事は大変だが楽しい」と言った。
"金の卵"
過去1年間で債券取引業務は7000億ドンの収益を生み出した。
これは、中堅商業銀行の利益の数倍に相当する。
上に取り上げたトレーダーは笑いながら言った;
「金の卵ではないだろう。
昨年は外国人投資家が債券を大量に売却したので、
資金さえ十分にあれば勝ち組になれた」。
3~4月頃に外国人投資家が大量に債券を売却したが、
「売値が額面の80%程度なので、買えば全員儲かった」のである。
当時、各行とも資金が十分でなかったため、
債券購入用として国家銀行に資金供給を要請した。
「当然、国家銀行に批判されたが、仕方がない。」
この銀行は過去1年間で17~18兆ドンの国債を購入した。
これは債券取引部門のトレーダー1人当たり売買高にして10~20兆ドンになる。
債券売買に積極的な銀行だけではない
ベトナムの経済環境が2008年半ばに悪化した際、
多くの外国人投資家が不安に陥ったためである。
こうした心理状況の外国人投資家による大量の債券売却を、
ベトナムの商業銀行が積極的に買い取った。
これが銀行にとって、2008年の利益獲得のためのブイとなったのである。
まだ営業活動を開始したばかり上記商業銀行は、
事業ラインアップこそ多くないが、
債券取引事業が5000億ドンの利益を作った。
この銀行役員は「当行の利益は全て債券売買事業の利益です。」と言った。
債券売買の面白さは「乾燥食品」に例えられる。
2008年に利益の下方圧力をさほど受けていない銀行は、
債券取引の利益を2009年の「乾燥食品」として保管することができる。
ベトナムの会計基準では、今年度の利益を来年度に温存することが可能である。
ただ、債券売買に関する損益は債券売買の決済を待たなければ確定しないため、
2008年12月中旬までに大量の債券が売却された。
債券の売買量急増は専門家を驚嘆させた。
利益を確定するために、また株主からの非難を避けるために、
債券を売却した銀行が数行あったのである。
こうした売却を行った商業銀行のうち一行は、
当該取引で5000億ドンの利益をあげ、
これが当該銀行の全利益の3分の1を占めるに至った。
ただ、国営商業銀行に民間商業銀行を加えた40行中、
債券市場に積極的に参加しているのは半分しかない。
ある中堅の民間商業銀行役員は「大変残念でした」と言った。
この銀行は2008年に2000億ドンの利益しかあげられなかったのである。
債券取引も年により変動
ただ、これは異常な年の特別なことである。
債券取引は金利差により行われ、債券金利は市場金利により変動する。
今まで、市場金利の差が2008年ほど大きくなった年はない。
この1年間の金利の高低差は、約10%もあった。
これこそが債券取引の「旨味」であったのである。
2009年には市場金利が調整され、低下傾向になるため金利が安定し、
必然的に金利差も縮小する。
従って、債券取引は容易ではないだろう。
多くの銀行は今年の債券取引の利益目標を昨年の70%に置いている。
「金の卵が毎年あるわけではなく、物価も毎年20%上昇するわけではない。」
証券投資紙 2009年1月30日


