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2009年10月06日

アジアの証券市場 バブルとなるか


昨年9月のリーマン・ブラザーズの破綻後、
この6ヶ月で世界の証券市場は急速な回復力を見せているが、
アジアの市場のように株価が急上昇する市場が他にない。


株価の乾き

日本を除き、各アジア証券市場が、2008年9月の最高点を超えた。
年初から今日まで、香港、中国、韓国、シンガポール市場のIndexが
50%以上上昇。インドネシア、ベトナム、スリランカのIndexは75%、
インドのSensexも72%上昇し、金融危機発生時より20%高くなった。

南アフリカ市場の証券市場も印象的に上昇したが、
アジア市場と同様ではない。
また、ヨーロッパ、アメリカ、オーストラリア市場は
アジア市場から大きく遅れを取っている。
米Dow Jonesの株価は今年度10%しか上昇せず、
前年9月より15%低い。
イギリス、ドイツ、フランスの主な証券指数は
今年度15%上昇している。

アジアは証券市場は、上昇するだけではなく、IPOの企業が急に増加した。
先週木曜日までに、中国では57社がIPOを実行。
そのうち、世界最大のIPO案件により、218億USDを調達できた。
Dealogicコンサルティング会社によると、今年、中国のIPOは
世界中のIPOの52%を占めた。


バブルはあるか

最近の市場の変動を見て、多くの経済分析者が
証券のバブルについて懸念した。
ただ、悲観的に考えない分析者は、日本を除いて、
アジア証券の上昇が経済発展の状況に沿っており、
証券のバブルを引き起こす可能性はないと考えている。

Paul Schulte-野村香港戦略研究部長は
「アジアは銀行危機に直面したことがない。
アジアの銀行は、世界で最良の財政力を有する金融機関である」
と評価した。

アジア銀行の流動性は、裕福であることと共に
国の経済引き上げ対策により支援されている。
Wai Ho Leong-シンガポールにおけるBarclays Capital財政会社社長によると、
アジアの需要引き上げ対策と資金貸出の増加が世界で最も「積極的」である。


安全的な対策

株価の上昇熱を下げるため、近頃、中国政府はIPOの取引所を開設。
目的は証券市場の商品を増加することである。
来月に、新設の証券会社を対象とする取引所が開所する予定で、
取引所名は成長企業市場(Growth Enterprise Market)。
ニューヨークのナスダックやベトナムのUpCOMと同様のものとなる。



サイゴンエコノミックスタイムズ 2009年10月5日

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