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2010年11月24日

ベトナム証券とインフレ懸念


VinaSecuritiesは、ベトナム証券について、
アジアで2番目の安い市場となってしまったため、
投資家の信用を高め、来年の市場成長を支えるため、
効果的なインフレ抑制政策を実施する必要がある、とした。


「非常に安くなってしまった」株式を支えるため、
ベトナム政府は、金利を引き上げ、VNDの価値を安定させ、
外貨準備資金を促進する必要がある。
上記はAdrian Cundy-
ベトナム最大ファンド管理会社証券研究部長の評価である。

もしVN Indexが予測利益の13~14倍で取引された場合、
来年は600ポイント上昇する可能性がある。
先週、VN Indexは1%上昇、430.81ポイントとなり、
2週連続していた下落(-6.7%)は止まったところである。

VN Indexは2007年3月の1,170.67ポイントからは 63%、
今年に入ってから既に13%下がったが、
MSCI Asia Pacific Indexは 7.8%上昇している。
ベトナム政府は2009年11月から3回VNDを切り下げ、
貿易赤字の増加により、
各銀行の最低準備資金安全率を厳しく管理していることから
株価が下がっている。

ベトナム証券は、パキスタンの
Karachi Stock Exchange 100 Index に次いで、
アジアで2番目に安い市場となった。

機関投資家はこの1年の国家銀行の政策に、懸念を抱いている。
また、外貨準備資金率等の重要な経済指数が、
定期的に発表されていないため、
市場は更に不安定な状況となっている。

10月のベトナムのインフレは9.66%に達し、
政府目標の8%を上回った。
今回は9ヶ月連続でインフレが予測より上昇している。
Le Duc Thuy-国家財政管理委員会委員長は、
11月5日に「インフレ抑制は現状最大の課題である」
と述べている。

10月までのベトナムの貿易赤字(超過輸入額)は、
11億USDに達し、9月までの8.75億USDから大きく増加している。
2010年の超過輸入額は、120~125億USDに達する可能性が高い。



Sanotc.com  2010年11月24日

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