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2011年07月05日

ベトナムでのカード利用 5年後に20億USDの可能性


Euromonitor Internationalによると、
今後5年間に、ベトナムのカードによる売上が、
20億USDに達する可能性がある。


ハノイ市にあるイタリアレストランでは、
カードで支払う場合、追加料金の3%を支払う必要がある。
同店の店長は「外国からの客はこの3%に文句を言わないが、
ベトナム人は3%を余分に払いたくないため、
現金で支払う人が多い」と語った。


カード利用に不安

カード払いを認めるところが徐々に増えてきているが、
どんな取引方式でも現金が一番優遇される。

2010年12月のEuromonitor International の最新報告書には
「ベトナムの小売りでは今でも現金が主な清算手段である。
小売成長率は2010年に18%を達している」と掲載された。

銀行口座と接続できる電子マネーシステムを開発している
PeaceSoft会社の社長によると、
ここ近年、各銀行がコストダウンのために
ATMのネットワークを拡大していない。
そのため、ベトナム人は、銀行のカードの機能の
一部しか利用しておらず、
主に現金引き出し機能しか利用していない。
オフラインの販売店舗及び通販の清算機能は
まだ利用されることがない。

携帯電話世界株式会社の副社長によると、
現在、カード清算での売上は全体の3%で、
月平均100億VNDである。

Co.op Martのチェーン店では、カード払いの割合は
全体の0.2%~0.3%で、最近になって2%に増えた。
Big Cスーパーマーケットでは、カード払いの割合が
増加し始めているが、それでも売上全体の2%。

カードの利用を避ける理由は多くある。
まず、スキミングによる被害が最も懸念されている。
更に、カードを申し込もうとする人は、手数料に驚く。
現金引出手数料が4%、取引手数料が2.75%等の項目がある。
また、銀行での手続きが容易ではないため、
多くの人がカードの利用を諦めている。

銀行とブラックマーケットのUSD/VNDのレートの差が大きい時に、
外貨両替フィーとして7%、10%を取った銀行もあった。

貸付金利 も小さな問題ではない。
銀行によってサービスが違うが、通常年間23~24%の
金利制度を適用している。
その他、カードで現金を引き出す場合、
カード所持者は4%の手数料を払わなければならない。

昨年報告されたBkisインターネットバンキング安全確保状況によると、
顧客のインターネットバンキング口座の93%に
何らかの障害があった。


カード利用手数料も

Euromonitor International の説明では、
ベトナム人が主に現金を利用する原因は、
各店舗がカード払いに対して手数料を取ることである。

Lorijon Bacchi –Visaカード会社
ベトナム・カンボディア・ラオス担当社長によると、
数年前、Visaが追加料金管理委員会を設立し、
委員である多くの銀行が追加料金を取りたくないと発表した。

Visaカード会社によると、取引比率が61%増加したことは、
Visaカードの利用者が増加していることを表した。

カード発行成長率について、2010年10月から12月まで
ベトナムでは22%に達し、アジア地域で最も高かった。

現在、カード発行サービスを提供している銀行の30社中、
5社だけが利益を得た。
赤字になっても銀行が顧客拡大のために、
引き続きこの業務を維持する必要がある。
また、各銀行がショッピングセンター、スーパーマーケット等の施設と
連携を拡大している。



Sanotc.com  2011年7月4日

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