« 海老養殖用えさ販売市場 FDI企業が95%をシェア | メイン | ベトナムの国家予算と実績 »

2011年11月22日

不良社債 注目される


外国投資家が新方向でベトナム金融市場に参加している。
外国投資家は、不動産案件、上場企業、未上場企業を
買収することだけでなく、不良社債にも注目している。


「2011年アジア太平洋地域不良社債報告書
(Asia-Pacific Distressed Debt Outlook 2011 - Debtwire)」の中で、
Debtwireは、「我々の調査結果ではベトナムの不良社債が
国際金融業界に注目されている。
去年、調査対象になった金融機関の2%と、投資家の13%が、
ベトナム不良社債に対して「チャンスがある」又は
「チャンスが沢山ある」と答えたが、
今年はこの数字がそれぞれ5%と21%になった。」と述べた。

上記の報告書に添付する他の分類表では、
規則の不足にも関わらず、ベトナム不良社債の改善能力について、
ベトナムがアジア・太平洋地域で、タイ、台湾、中国、
マレーシア、韓国より高く評価され、上位10カ国の中で
5位となっている。

現在、ベトナム銀行は、回収能力の高い不良社債を買収している。
ただ、外国銀行はベトナム企業の不良社債を買わない。
理由は、外国銀行が徹底的に不良社債を回収するまで、
我慢できないことである。

現在、能力が弱い銀行は担保財産がないため、
顧客の借金を他の銀行に担保して、VNDを借り入れている。
返済期限になって、返金できない場合は、
貸し付けた銀行が、融資先の銀行の顧客を、
自らの顧客として割引を求める。
ローンを回収すること、特に不動産投資へのローンを
回収することはかなり複雑で、成功率が低い。

また、国債・社債の売買能力が強い銀行が多いため、
今後、不良社債売買市場は賑やかになるだろう。
多くの企業が高い金利で社債を発行したが、
計画の実施が困難であり、製品の販売も困難であるため、
借金を返済できていないか、借金の一部しか返済できていない。
これらの企業の社債を買収した銀行、金融機関、証券会社は
売り出さなければならない。

間接投資家は、Private Equity(民間企業投資ファンド)の
調達期間があるため、期限になると、
投資家に投資資金を返却しなければならない。
ただ、投資先の民間企業の中で、営業が困難になり、
倒産した企業があるため、期限どおりに
ファンドを解体することができない。
ある外国のベトナム投資ファンドが、投資品目を
安く譲渡したこともあった。

外国からの借金を負債しているベトナム企業の中で、
Vinashinの6億USDが不良社債売買業界に注目されている。
この様なVinashin案件の影響力に対する評価は、
まだ本格的に行われていないが、
Vinashinが86兆VNDのローンを公開した後、
外国から借金したベトナム企業、銀行はない。
Petro Vietnam、ベトナム石炭・鉱山グループ、電力グループの
国際社債発行計画は全て中止となった。
Vietinbank、BIDV等の銀行が、政府に国際社債発行計画を提案したが、
まだ実行できない。民間企業の中では、唯一、
Hoang Anh Gia Laiが9000万USDを国際社債を発行したが、
金利が年間10%である。

ベトナム国債の売買について、数億USDのベトナム国債を保有した
外国金融機関がある時点で、ベトナム銀行が国際市場で発行された
ベトナム国債を、積極的に買収する考えだったが、できなかった。
ベトナム国債は主にシンガポール市場で取引されているが、
取引数は非常に少ない。

最近、Vinashinの社債が市場に売り出されているが、
買収者がいない。ある銀行の副社長によると、
Vinashinが2007年発行の社債の金利を払い始めたため、
Vinashinの社債(額面:10万VND)が1万VNDで販売される場合は、
購入し、チャレンジしたいと考える。



サイゴンエコノミックスタイムズ  2011年11月21日

« 海老養殖用えさ販売市場 FDI企業が95%をシェア | メイン | ベトナムの国家予算と実績 »

    ・本資料に記載された情報の正確性・安全性を保証するものではなく、
     万が一、本資料に記載された情報に基づいて
     皆さまに何らかの不利益をもたらすようなことがあっても 、一切の責任を負いません。
    ・本資料は情報提供のみを目的として作成されたものであり、
     投資その他何らかの行動を勧誘するものではありません。
    ・本資料の全部または一部を無断で複写・複製することを禁じます。

運営会社編集方針お問い合わせプライバシーポリシー