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2010年12月06日

Bourbon ベトナムでの活動を中止


GBBの銘柄でBourbonグループ株式上場中のParisのDow Jones Newswiresは、
11月18日、Bourbon Tay Ninh株式会社(SBT-Hose)が
現地パートナーに68.52%を3400万EURで譲ることを決定したと発表した。


ベトナムでの情報によると、SBTはThanh Thanh Cong株式会社と他の提携先に、
9700万単位の株式を額面(1万VND)で、相対取引方式で譲ることを決定した。

数年前のCoraスーパーマーケットの譲渡後、
初めてベトナムにおける同グループの財産譲渡で、
15年間の直接投資歴史に終止符を打った。
Bourbonの親会社であるJaccar Holdingは引き続きベトナムに残り、
外国投資ファンドと提携して間接投資活動を行っている。


株価安 – チャンス – 時間

年初9ヶ月の会計報告書によると、SBTの税引き後の利益は2623億VND。
この利益はSBTの歴史の中で最も高い。
SBTの説明によると、第3四半期の利益急増(前年同期より970億VND増加)の理由は、
砂糖生産能力が26%増加したこと、及び砂糖販売価格が45%上昇したことである。

例えば、今年SBTが税引き後利益3000億VNDを達する場合
(現在の砂糖の価格は第3四半期より高い)1兆4190億VNDの資本金により、
1株当たりの収入(EPS)が2000VND以上に達する。
また、額面で購入する株価は11月26日のSBTの株価(12,000VND)と
大体同じである。

今回、Boubon Tay Ninhを買収する大株主であるThanh Thanh Cong株式会社は、
砂糖生産で長い経験があるため、メコンデルタにあるSBTの
16,000万平米の砂糖キビ栽培及びSBTの工場を管理できる。

実際、Thanh Thanh Cong株式会社は、Boubon Tay Ninhが民営化されて
100%外国企業になった3年前から、SBTの大株主になった。
同社がBourbonと緊密的な関係を持ち、Bourbon製品の窓口となっている。
そのため、フランス側の投資家の所有率を買収することは適切な動きである。


なぜ撤退?

Bourbonはフランス産業で良く知られる名前である。
15年前、調査結果を得た後に、Boubonはベトナムに投資することを決定した。
1995年、SBTは合弁の形で誕生、その中でフランス側が70%を所有した。
2000年、外国側はベトナム側の所有率を全て買収し、
Bourbon Tay Ninhは100%外国企業になった。

フランス開発基金(AFD)の長期借款(年間金利4.62%)を得て、
Bourbon Tay Ninhは砂糖キビ栽培アエラに投資、農民の生活を大きく支えた。
また、2001年2月に投資資金を追加し、投資総額を1億1300万USDに上げた。
2001年末、計画投資省はBourbon Tay Ninhに対し、企業所得税を
年間10%と決定した。

ただ、砂糖生産分野の活動が上手く行われず、2003年までに
砂糖生産工場は殆ど原料不足で赤字の状況であった。
Bourbon Tay Ninhも同様の状況であった。
SBT工場の生産能力は、設計の能力の50%~60%にしか達していない。
ベトナム製の砂糖は外国脱税輸入の砂糖と激しく競争しており、
外国市場でも砂糖の価格は低い。
2005年から、SBTが黒字になり始め、2005年の税引き後利益は1210億VND、
2006年に1925億VND,2007年に1913億VND、2009年に2100億VNDに達した。

2007年にはSBTが民営化し、外国ファンド、Vinamilk、KinhDo等、
砂糖消費企業などの戦略投資家に31.48%を譲渡。
当時譲渡した株価は25,000VNDであった。
2008年2月末、SBTは正式に上場し、4480万単位の株式を上場。
上場の時からSBTの株価は一度もIPOの落札株価を超えたことがない。
上場の4年間で、Bourbon Tay Ninhの最高株価は22,800VND(2008年2月26日)、
最低株価は5300VND(2009年2月27日)である。

ホーチミン証券取引所のサイトに掲載された内容によると、
フランス側のパートナーの撤退原因はParisの親会社の指導であり、
親会社が投資品目を改善するため。
国際金融危機が発生した影響で、「再構造」の言葉は
どこでもミクロ的規模からマクロ的規模まで、
国際的規模から国内的規模まで良く使われている。

ただ、考えられる一番大きな原因は、企業がもう我慢できないことである。
投資15年後にもまだ損していることは、どの企業も耐えられない。
実際、Bourbonはずっと投資パートナーを探していたが、
今になってようやく見つけられた。
フランスの投資業界はベトナムを愛し、フランスの文化が残っている町で
生活してビジネスをしたいが、ビジネスがビジネスで我慢の限界となっている。



サイゴンエコノミックスタイムズ  2010年12月6日

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