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2011年09月16日

ベトナムへの投資に意欲を見せるインド


Abhay Thakur 駐ホーチミン市インド総領事は、インドの大手企業がベトナムに
注目していると述べた。年初から現在までの間にインドから9件の投資計画が
許可を得ており、申請総額は1,120万USDとなっている。


Dac Lac高原ではインド・CCL会社のインスタントコーヒー工場が近いうちに
活動をスタートする予定となっている他、Vung Tau省では同じく インドの
Phillips Carbon Black のブラックカーボン工場が年内に稼働予定である。
また、Tay Ninh省でVenky’s会社が家禽食品工場を竣工し、KCP砂糖会社は
Phu Yen省での活動を拡大している。最近では、インドのヘルスケア会社である
Fortis HealthcareがHoan My医療グループの65%を所有している。
この他にも、MaricoグループがICP(国際家庭用製品株式会社)の85%を
買収してベトナム市場に参入した。

だが、 Abhay Thakur氏によると、これらの事実はベトナム・インド間における
貿易投資協力関係の発展潜在力を十分に表していない。インドの会社は多くが
ベトナムのインフラ整備、電気、IT、自動車部品、財政・銀行、鉱山などの分野に
投資する機会を探している。
インドの企業はベトナムを拠点とするアセアン地域への参入に期待を寄せている。

インド商工会議所のNinad Karpe所長は、このほどインドから20社の代表者が
ベトナムを訪ね、インフラ整備、生産、サービス分野への投資計画を持参したと
発表した。インドの会社は計画を実現させるためのパートナーを探している。
また、投資チャンス次第で大規模な投資が行われるとも述べた。

ホーチミン市商工会議所のVo Van Thanh所長によると、ベトナムが道路、鉄道、
港を整備するためには今後の5~10年間に700億~800億USDが必要となり、
エネルギーインフラ整備計画を含めると、投資総額は1,400億USDに上るため、
ベトナムは国内で調達できる資金に加え、外国からの投資資金を調達しなくては
ならない状況だ。

Karpe氏によると、インドの投資家はベトナムにおける実施案件に対して十分な
投資資金を調達することができる。2010年~2011年、インドの会社による外国への
投資額は439億USDに達し、2009年~2010年度より144%の増加となっている。

ベトナムに対するインドの投資額は第3国を経由した資金を含めて5億USD以上に
達している。昨年の時点でベトナム・インド間の貿易総額は27.5億USDとなり、
年初7ヶ月で20.8億USDに達し、年末までで38.5億USDになると予測されている。

サイゴンエコノミックスタイムズ  2011年9月15日

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