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2012年11月26日

タイ石油グループ ベトナムに世界最大の石油精製工場を計画


タイ石油グループ(PTT LLC)が、
ベトナムBinh Dinh省Nhon Hoi経済団地で
大規模な石油精製工場の整備計画を検討している。


Down Jones Newswires報道機関によると、
タイが検討しているこの工場は、
完成すれば、生産能力が66万タンク/日、
世界最大の石油精製工場の一つとなる。
工場整備の投資額は287億USD。
この計画は、国の工業施設拡大の方針にとっても重要なステップである。

11月22日、Binh Dinh省党書記-Nguyen Van Thien氏や、
同省人民委員会委員長-Le Huu Loc氏をはじめ、省役員は、
PTT副社長-Sukit Surabotsopon氏から、同整備計画の説明を受けた。

それによるとPTTは、Nhon Hoi経済団地について、
ハイテクで大規模の石油精製工場整備に対応するだけの条件を揃えている、
と評価している。
完成すれば、同工場の生産能力は年3,600万トン。
PTT、ベトナムパートナー、外国パートナーからの出資総額は、
約287億USDに上る予定。

Dow Jones Newswiresによると、
こうした巨大投資は、現時点のベトナム経済にとって、
必要なものである、という。
また、今回の整備計画は、
アジア太平洋地域で石油精製が急速発展しつつある中で提案された、
と言うことにも意味がある。
アジア太平洋地域は、石油製品消費が急増しているエリアでもあり、
今後、世界の石油取引の成長にとっても
主な原動力となると目されている。

Binh Dinh省人民委員会委員長-Le Huu Loc氏によると、
上記石油精製工場は、2016年に起工、
2019年の稼動を予定している。
PTT側も、この案件に対しては強い決意を持っているようだ。
この工場は、中東諸国からの輸入原油を利用する。

Nattachat氏によると、この計画には香材工場も含まれているという。
製品は主に中国に輸出される予定。
現在、ベトナムにある石油精製工場は1件のみだが、
その発展潜在力には、大きな期待が寄せられている。

PTTはまた、ベトナム関係機関に対して、
同工場のパートナー企業として参加することを提案している。
その中にはベトナム石油グループ(PetroVietnam)、
ベトナムガソリン・オイルグループ(Petrolimex)、
軍隊石油会社などがある。
これら企業は、いずれもまだ回答をしていない。

現在、ベトナム唯一の石油精製工場Dung Quat工場は、
その生産能力が、年間13万トン。
2009年から稼動しているが、
現在も全国の需要の3分の1にしか対応できていない。
その他、生産能力20万タンク/1日という
Nghi Son石油精製工場の整備計画もあるが、
そちらは延期状態である。

Binh Dinh省共産党書記-Nguyen Van Thien氏は、
PTTの努力を高く評価し、
投資の財政能力の証明とFacibility Study(試行研究計画)を
早めに提出するよう求めている。



Vneconomy.net 2012年11月26日

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