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2012年12月17日

海外ブランド、ベトナムに続々


経済の急激な変化によって、多くの国営・民間企業が業績不振に追い込まれ、
不安定な銀行ネットワークや不動産市場の停滞、給与・ボーナスも減少化の
状況にあって、ベトナムはブランド商品にとって格好の進出先と見られている。


フランスの高級ブランド・エルメス、イギリスの高級車メーカー・ロールスロイス、
世界トップ空ラスの高級航空会社・エティハド航空等、多くの有名ブランドが
ベトナムへの進出を計画している。

世界で最も有名なファッションブランドとして知られるエルメスは、ベトナムに
2号店をオープンした。同社のPatrick Thomas会長はオープニングセレモニーに
出席するために自らホーチミン市を訪れた。これはベトナムに対する評価の表れだ。

エルメスはルイ・ヴィトン、ヴェルサーチ、シャネル等、世界の名だたる一流の
ファッションブランドを抑え、最も高級な製品を作っている企業となった。
同社のバッグやアパレル製品等は有名人から人気も一番高い。バッグのバーキンは
1万USD~15万USDで販売されている。バーキンを手に入れた女性たちは、自分が
お金持ちで権力を持っていることをアピールできる。上級階級のベトナム人女性も
同じことをしたがっているのだ。

エルメスがハノイに1号店をオープンしたのは2008年。ベトナムでは富裕層が
急増しているため、同社の製品に対する需要は増え続けるだろう。同社はそれを
予測してベトナムでの販路拡大を狙っている。

エティハド航空がアブダビ・ホーチミン間で、直行便を運航したいと発表したのは
エルメスの2号店がオープン後だった。同社はベトナムの駐在事務所を2013年に
設置する予定である。エティハドはエジプトの航空会社で、チケットは1枚あたり
1万4,000USD~1万6,000USDで販売される。

Etihad AirwaysのJames Hogan 会長兼専務社長は「ホーチミン市はアブダビ同様に
賑やかな都市であり、多様な文化で観光客とビジネスマンを大歓迎している都市だ。
この特徴はリラックスしたい人やビジネスチャンスを探したい人に対してベトナムを
魅力的な国に見せてくれると信じる」と述べた。Hogan氏によると、ホーチミン市は
同社が将来的に発展する上で、重要な到着地になるという。

ファッション・航空運搬市場と同じく、高級自動車のメーカーにとってもベトナムは
大きな発展が望める市場である。駐ベトナムのBMW販売ディーラーによると、同社の
ロールスロイスとミニクーパーは今後の1年以内でベトナムに進出する予定。
自動車市場は停滞しているようだが、高級車に対する人気はいまだに高く、売上も
維持されている。

販売側はアジア、南アメリカ、タイやベトナムの、優良市場にいる富裕層に対しての
アプローチを目標にしている。また、ロールスロイスは今後5年で販売代理店の数を
105店舗から120店舗まで拡大させる予定だ。

現在、ベトナムにロールスロイスの代理店はまだないが、約60台のロールスロイスが
ベトナムで走っており、そのうち4台がファントムⅥタイプである。同社は今までに
ファントムⅥを33台しか生産していない。また、そのうち1台は正規ルートで輸入され、
残りは外交ルートもしくは中古車として輸入された。ベトナムでは高級車マーケットの
可能性がまだ大きい。現在、ベトナムではロールスロイス、レクサス、フェラーリを
所有する人が増えている。

Vef.vn  2012年12月17日

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