« 主な株式売却報告 | メイン | 証券預かり資金 分別管理へ »

2008年07月24日

REE 投資事業失敗の原因を探る


主な原因は、市場が思ったより変動したこと、
投資活動が積極的に行われなかったこと、である。

この6ヶ月のREEの営業成績は、
投資家業界で最も注目されたことの1つである。

REEは様々な分野で活動しており、
証券市場に影響を与える大企業の典型的な例であり、
証券市場が長期的に下落し続けた中で、
企業の投資活動の難しさを表した典型的な例であった。

定例会議において、REE取締役から、
これらの問題に関する分析が発表された。

今年上半期、この会社は912,520株式を売却、
446億ドン回収し、102億ドンを損失した。
財政投資に関するリスク予防準備資金は、
2,684億ドンで、
うち、第1四半期が1,606億ドン、
第2四半期が1,077億ドン。
予防準備資金から赤字になる資金は、
207億ドン(HPG銘柄・ANV銘柄)。
2007年から今年6月30日までの、
予防準備資金は計3,169億ドン(2007年485億ドン)。

しかし、市場回復に伴い、
7月15日まで換金される予防準備資金が467億ドン。

予防準備資金を引いたことで、
会社全体の生産営業活動に影響を与え、
REEは上半期1,626億ドンの損失となった。

同報告書によると、6月30日まで
REEの証券投資資金は12,520億ドン。
そのうち、上場証券7,530億ドン(60.18%)、
未上場証券4,980億ドン(39.82%)を投資。
未上場証券は主に長期投資対象。

積極的な売却を徹底できず

REEの分析によると、主な原因は、
投資結果に対する市場変動の影響は、
事前に理解されていたものの、
経験不足と行動が明確にできなかったことだ。

なぜREEは損失軽減のため、
早めの株式売却をしなかったか。
取締役会は2つの理由を説明した。

①ベトナムや外国金融機関、ファンドの分析に基づき行動しており、
 市場がここまで暴落することを予想し得なかった。

②取締役会においては、数銘柄の売却が決定していたが、
 マネジメントチームや投資部門において、
 徹底的に実施できなかった。

その他にも、この6ヶ月の経済変動も
REEの利益に影響を与えた。
特に、為替レートの変動、インフレ、輸入部品の値上げである。

Reetechエアコンを組み立てるための部品が、
主に外国から輸入されるため、
ベトナムドンをドルに両替しなくてはならない。
銀行と市場の為替レートが10%違うので、
場合によっては、4%~8%損失することもあった。

第2四半期、証券投資活動の影響により
REEは1,626億ドンの損失となったが、
今後どのような活動方針を持って、
今年全体の営業成績の黒字を確保するかが
注目される。

現時点の計画では、
REE電気機材サービス株式会社 (R.E.E M&E JSC)と
REE電気機材販売株式会社(主な商品はReetechエアコン)が
引き続き1,000億ドンの利益を確保、
不動産賃貸が1,440億ドンの収入を確保、
一部の株式を売却し、600億ドンの利益を作る。
不動産プロジェクトの数案件を売却し、1,000億ドンの利益を作る。

これらの結果により、予防準備資金2,800億ドンを引いた後、
今年の利益は2,200億ドンに達する可能性がある。


Vneconomy.net  2008年7月24日


« 主な株式売却報告 | メイン | 証券預かり資金 分別管理へ »

    ・本資料に記載された情報の正確性・安全性を保証するものではなく、
     万が一、本資料に記載された情報に基づいて
     皆さまに何らかの不利益をもたらすようなことがあっても 、一切の責任を負いません。
    ・本資料は情報提供のみを目的として作成されたものであり、
     投資その他何らかの行動を勧誘するものではありません。
    ・本資料の全部または一部を無断で複写・複製することを禁じます。

運営会社編集方針お問い合わせプライバシーポリシー