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2009年06月02日

ベトナム 余剰米の危機


ベトナム食糧協会(VFA)の情報によると、
年末の世界のコメの需要は、主に質の高いものである。
現在、ベトナム農民はIR 50404のコメを栽培しており、
前年同様、2009年も余剰米が出る可能性が高くなった。


ベトナム企業は5月17日までに、396万6千トンのコメの輸出契約を締結し、
既に265万5千トンを輸出、前年同期より36.21%増となった。
さらに6月末までに、残りの131万1千トンのコメを輸出しなくてはならない。
VFAによると、これらのコメは既に備蓄されている。

5月上旬から今日まで、企業はコメを調達していない。
コメの売買市場はもう存在していないが、他方では、晩稲の収穫が終わり、
早稲が始まったばかり。

多くのコメ輸出業者によると、国際市場の影響により
ベトナム米は1トン当たりわずか410USDで売買され、
4月より20USD安となっている。
企業は早く売り切りたいが、購入側が条件を出して価格を下げている。

ベトナムの最大コメ輸出国は、フィリピンとマレーシアである。
同2市場は、今年の中級米の輸入を完了し、
今年の後半に質の高いコメ約150万トンを輸入する予定。
キューバ、アフリカ、中東諸国等の市場は、短期の需要に対応する量しか
調達していない。

VFAによると、2009年後半に企業が在庫を減らすためには、
230万トンものコメを追加で輸出しなくてはならない。

在庫のコメは、殆ど質の低いものであるため、これは極めて難しい。
フィリピンとマレーシアにはコメの輸出が出来ても、
120万トン~130万トンしか捌けず、70万トンが余ることになる。



Infotv.vn 2009年6月1日

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