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2008年04月22日

市バス車内に見るベトナムの日常と心



この国の人達の日常を
垣間見ることのできる場所の1つに、市バスの車内がある。

ベトナム国民のバイク所有率は高く、二台所有する人もいるほど。
しかし、バイクや自転車には乗らないという人も、もちろんいる。
数年前に運行が始まったばかりだというこの市バス。
朝夕のラッシュ時、その凄い混み様に日本と大差はない。
この時間の乗車は特に、スリに注意だ。

現在、路線は70近くあり、隣の市や省へも続いている。
利用の多い路線は、5〜10分に一台やってくる。
さすが都会だ。
料金は、三分乗っても一時間乗っても、空港への路線以外は一律だ。

一昔前は、ここハノイでも
日本やロシア製の路線バスがそのまま走っていたらしいが、
現在は、古いロシア製のスクールバス等を時々見る程度だ。

市バスは路線に応じ、大型のものからワゴン車タイプまで様々だ。
車内にハングル文字のあるものは、
韓国製の中古車体を塗装しているのかも知れない。

さて、この市バス。
乗り降りの先争いもまた、ベトナムらしい。
乗車時、並ばない。そして降りる時も。

それは何故か?

停留所だというのにしっかり止まらず、
なんと、徐行状態で扉を空け閉めすることがあるのだ。
だから、モタモタしていると、扉はさっさと閉まってしまう。
時には、走らなければならない。
乗れずに閉められてしまう人、
降りそこねて扉に挟まる人もいるのだから、信じられない。
文句を言う人はいない。
しかし、日本だったら大問題になるだろう。
ある時、知り合いは遂に降りられず、先まで行ってしまった。

乗ってしまえば、まあ楽だ。
ただ、サスペンションの影響からか、凄い揺れ様で、
しっかりつかまっていないと、急ブレーキの時に飛ばされてしまう。

車内では、携帯電話を使っていても、大声で話していても
誰も注意しないし、嫌な顔をする人もいない。

そんなことよりも、
まれに、乗務員の意向により
車内は会話もまともにできないほどの大音量で、
音楽が流れていることがあるのだ。
それは、
演歌調だったり、男女のデュエット曲だったり、時にテクノ系だったり…。
だから、話し声程度なら皆、何とも思わないのかも知れない。
テクノがガンガン流れる中、
お年寄りが黙って乗っている姿は
ちょっとおもしろいと思うが、これも日常だ。

乗っているのは、老若男女様々。
学生や会社員の通学や通勤は、一般的。
他には、路上茶屋を開く人が、開店グッズを持参していたり。
また、引っ越しのため、扇風機や布団を持参する人もいる。
やっぱり、何でも運んでしまうようだ。

そんな市バスに乗ると、
いつも、見習わなければいけないと思う点がある。
それは、誰もが「席を譲っている」こと。
お年寄りや妊婦、子供、重い荷物を持った人が乗ってきた時、
気付くと何も言わず、サッと席を譲る。
そして、譲られた側も何も言わず、当然のようにその席に座るのだ。

また、席が空くと、
知らない人同士で「空きましたよ。」と、声を掛け合う。
バスが揺れ、小さな子供やお年寄りが少しでもよろめくと、
周りの人達が、みんなで助ける。
上でも書いたように、
ベトナムではよく、我れ先我れ先の早い者勝ち状態に遭遇するが、
それだけではないと感じる瞬間だ。

1つの席に、二人で掛ける姿も珍しくない。
以前、席に掛けていたおばさんが
私に、「隣に座りなさい」と声を掛けてきてくれたことがあった。
お言葉に甘え、二人掛けの席に三人で座る事になったのだが、
私が降りるまでの間ずっと、おばさんは私の腰に手を回し
席から落ちないように、支えてくれていた。
そのおばさんの優しさに触れ、感動した。

こんな光景が見られる、バスの車内がとても好きだ。
そしてこれもまた、
いつまでも消えないで欲しいと願う、ハノイの日常だ。


株式会社ブルーチップ・コンサルティング 渡辺
URL   http://www.bcc-jp.com/


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