徒然なるままにハノイ:冬のスタイル
近頃、ハノイは本当に寒い!!
特に、今年の寒さは例年以上、更に1年を通じて湿度が高いので、
ベトナム人に比べ寒さに慣れているはずの日本人でさえ、セーターが必需品だ。
この国の住宅はコンクリート製で、床はタイルというスタイルがほとんど。
特に一般家庭では、暖房もまだそれほど普及していない。
それに、窓やドアから隙間風が入る(これはたぶん設計上の問題)…。
夏、それはそれで快適かもしれないが、
1年のほとんどを暑い中で過ごす北部の人にとって、
今年の寒さは特に、身にこたえるだろう。
逆に、これほどまでに通年の気温差が激しい国で生活していることに
改めて驚かされる。
街もつい2,3か月前とは別世界になる。
バイクに乗り、ビュンビュン飛ばすのは相変わらずなのだが、
片手はポケットに入り、やはり身を固くして運転している。
寒さと共に、焼栗や芋、揚げ物屋さんの屋台が増え、
空はどんよりした日がほとんどだ。
冬のスタイルは日本同様、マフラーや帽子、手袋はもちろん、
ちょっとおしゃれな女の子は、ブーツを履いていたりする。
男性は、ズボンを2枚重ねて履いているらしい。
お年寄りは俗に言う“ほおっかむり”だ。
しかし、そんな彼らの足下。
何故か、ゴムサンダルを履いている人がけっこう目に付き、
思わず、見ているこちらが身震いしそうになる。
カフェに入っても、上着を脱がず寒さに耐えているのに、
ドアは開けっ放しだったりして、これもまたびっくりである。
渡辺弥生(Yayoi Watanabe)
URL http://www.bcc-jp.com/