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2008年02月12日

徒然なるままにハノイ:マナーとサービス


日本は「行列の出来る店」なんて名前が付く人気店があって、
文字どおりそこでは皆がきれいに並び、自分の順番を待つ。

ベトナム人もまた、人の集まる場所が好きで、
昼時など、人溜まりを良く見掛ける。
しかし、そこは行列を作って待ったりしない。
その中に入った時、腕でグイッとおしやられ、間に入られることがあり、
さすがに、これにはムッとさせられる。

スーパーではたいてい、
売り場に入る前、貴重品以外は預けなければならないのだが、
ここでも、大人しくしているといつまでも売り場に入れず、空しくなる。
なので、荷物を受け取って欲しい自分をアピールしなければならない。
レジ待ちで並んでいる時もたまに、「私は買うものが少ないから、先にいい?」と割り込んで来ようとする人もいて、
気を良くしてしまうと、日本の何倍もの待ち時間を費やすことになるので、
油断はできない。
一度、怒りのあまり大声で怒鳴っている白人を見掛けたが、
彼もまた、割り込まれたのだろう。
並ぶことで効率のよくなることも沢山あると思うのだが。
この早い者勝ちスタイルは、至る所で遭遇する。


また、値段の分からないものを、
店員の独断で下げられてしまうこともしばしば。

日本でサービスというと、
例えば、学生時代のアルバイト経験などにより、基本的な教育を受けるだろう。店によっては、独自のマニュアルを渡すようだ。
多くの人が、若いうちからサービスに対する基本的なイメージは
持っているのではと思う。
逆に、様々なクレームも生まれているようだ。

ベトナムに限ったことでもないと思うが、
ここではこう言ったイメージは通用しないと言っても過言ではない。
店員は、常にこちらに目を配っているわけではなく、
こちらの要求をすぐにまたは必ずしてくれるわけではない。
また、テレビやおしゃべりに夢中なんてこともよくあることだ。
皆が笑顔ではなく、
昼寝中を起こされ、ぶっきらぼうな対応をされることもある。

しかし、一度心が通いあったと感じると、
彼らはこちらの要求以上に、色々なことをしてくれて驚く。
例えば先日、日本からの友人が帰った後、
ホテルの女の子は、私の家までバイクで送ってくれた。
タクシー運転手は、こちらが日本人だと分かると頼んでもいないのに
歌を披露してくれたり(もちろん運転中)。
時々いく店のおばちゃんは、いつも最高の笑顔で私を見送ってくれる。

これは、あくまで私が感動するベトナム流サービス(?)なのだが。
反面、本当のサービスって、真心ってなんだろう?
と、ぼんやりと思う今日この頃...。


渡辺 弥生


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