ブルーチップ ベトナム投資ニュース

そして、1992年頃、
いわゆるＯＬが社会に進出し始めた頃から、
サラリーマンやＯＬ、労働者らは
「Com binh dan」というお店で昼食をとることが多くなった。

「Com binh dan」の特徴：
都心部はもちろん、郊外や住宅地など、
いたるところにあるが、
クーラーがなく、狭く、あまり衛生的ではない。
昼食の価格帯：
1992年頃：5,000～10,000VND　
現在：15,000VND～20,000VND　
1ヶ月あたりの昼食代は約100万VND程になる　
→　一般給与所得者の月収の5分の１程度
「Com binh dan」店はそのリーズナブルな価格が好評で、
毎日、繁盛している。

「Com binh dan」のほかに、
2003年頃から「Cafe Com van phong」（ファミレス風）の
人気が高まっている。

「Cafe Com van phong」の特徴：
会社員向けのランチ・セットメニューがあり、
ご飯のほか、魚や肉、野菜などのメニューが豊富で、
ゆったりと食事をしたり、休憩したりできる。
昼食の価格帯：25,000～50,000VND
1ヶ月あたりの昼食代は約200万VND程度になる　
→　高額給与所得者の月収の3分の１程度

これら以外にも、
Buffetスタイルや欧米風（pizza, spaghetti, beefsteakなど）の
お店も人気がある。
しかし、この手のお店はやや高級といえよう。
昼食の価格帯：10万VND以上　
→　会社員らは、月1回程度、このようなお店で昼食をとる。
　　
2007年頃から
ケンタッキー、ロッテリア、BBQなどの、
ファーストフードチェーンも展開している。
これらのお店は、価格帯はそう高くないものの、
メニューのバリエーションやボリュームから考えると、
ほかのお店より割高な感じがする。
また、料理のテイストや好みの問題や、
十代から二十代前半の若年層の利用も多くて
ゆったりできないなどの理由もあり、
昼食としてのファーストフードは、
ベトナムではあまり受け入れられてはいない様子だ。

昼食にかける費用について、
一般の給与所得者の月収の6分の１程度が
妥当という意見がある。
そして、会社員らは、昼食代を節約するために、
お店を選び、
また、時には家からお弁当を持参したり、
オフィスで自炊することもある。

このように、
昼食のとれるお店はいくつか種類はあるが、
会社員らの昼食事情の「ニーズ」と「財布」を
十分に満たしているとは言いがたいようだ。

今回、いくつかのお店を紹介したが、
このような会社員らを満足させられるアイディアがあれば、
ベトナム進出を考えてみてはどうだろうか。
きっと、繁盛すると思うのだが・・・。