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2009年07月02日

小売進出から見る第四次産業の可能性


ベトナム小売市場が賑わいでいる。

8,500万人という人口、90%以上ともいわれる30代以下の若者層。
豊かになるにつれて、購買欲は高まり、目新し物、品質の良い物を欲する。
便利さの追求に加え、○○店で買い物が出来るステータスも魅力、
次々と参入する外資に、ベトナムの第三次産業発展の可能性は偉大。

そこで懸念となるのが、現在のベトナム小売市場。
差別化されておらず、価格も曖昧。なんとなく暗いし何があるのか良くわからない。
たまたま通りかかったところにあるから買う・・・で成り立っているパパママストア、
なんだか色々あるから赴くベトナム情緒漂う市場、
きれいに整備、マーケティングされた大型店舗の前ではなすすべもない。

多くの消費者の生活の味方であり、多くの生産者を支える場でもある
ローカル小売について、その整備の重要性を見直す動きがある。
ベトナムローカルの生活のためにも、
またベトナムの風情を満喫できる観光スポットとしても、
ベトナムらしさを残しつつ、
外国人にも使いやすい”ベトナム小売店”を目指すことは意義がある。
(ベトナム観光局は,“観光産業をベトナムの経済発展を牽引する主要産業の
ひとつに育成する”ことを目的に掲げている。
ベトナム小売はまさに観光のひとつの目玉となり得る。)

ここで要となるのが、どう整備し、どうマーケティングしていくのか、
つまり第四次産業である。

チェーン展開が行われ、どこでも同一価格、同じ物が手に入る日本。
便利の影に、地元の商店街はシャッターを下ろし、
日本の農業や手工芸は元気をなくしている。
誰かの庇護がなければ生き延びられない”日本らしさ”は悲しい限り。

第三次産業の台頭が見込まれる中、
第四次産業の参入は必要かつ、”なされるべきこと”なのではなかろうか。

ベトナム小売業ニュースに、蔡四次産業参入の可能性を見る。

(福田)

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