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2008年06月23日

【金融】商業銀行 毎月の営業状況 非公開へ


経営活動が順調に進み、利益が連続して増加した去年、
各銀行は取得した成績を常に公開していた。
しかし、2008年に入り、多くの銀行は毎月の経営状況の公開を拒絶している。
財政市場での変動が、銀行システムの活動結果へ小さくない影響を与えていることが原因だと考えられる。
利益を生み出しているにもかかわらず、2008年初の数ヶ月
各銀行の収益率は去年のように大きく成長することはなかった。

各銀行は去年、利益・総調達資本・総貸付についての情報を毎月常に公開していた。
しかし、今年初めの数ヶ月で多くの銀行から出された情報には、税引前利益についての数字が足りなかった。
かわりに、流動性が高く調達資本が大きい等のことのみ強調した。


テクコムバンクの最新通知によると、
経済が変動し、証券市場が続落、銀行が資本不足で金利引上げラッシュに入っているにもかかわらず、
同行は2008年初の5ヶ月で楽観的な結果を得たという。
具体的には、テクコムバンクの総資産は49兆ドン弱に達し
2008年初より9兆ドン以上増加、
総調達資本が42兆1,870億ドンに達し21%上がった。

また、安定する資本源から調達する可能によって
テクコムバンクは市場で最も良い流動性を維持している。
更に信用活動は持続に成長している。
5ヵ月後の総貸付は27兆9,590億ドンに達し年初より38%上がった。
5月のみでテクコムバンクのサービス売上高は740億ドンに達し、計画比127%を上回り、
総売上高の18%を占めた。
このうち、国際決済サービスの売上高は240億ドンに達し、2008年計画比117%増加した。
しかし、同行は年初5ヶ月の税引前利益を公開しなかった。

ある商業銀行の副社長は、成長率が去年比からあまり増加しない銀行が
利益を公開しないことは理解出来るが、
経営業績が良い銀行さえも利益の公開を遠慮しているとコメントした。

同氏によれば、この時点で高い利益を公開すれば、
大きすぎる借入コストを負っているために敏感な顧客を怒らせやすいということである。
よって、公開された情報のうち、重点は”銀行の流動性がまだ良い”ということのみである。


一方、アジア商業銀行(ACB)とサイゴン商信銀行(STB)両上場銀行に対する
情報公開はしなければならないという意向により、投資家は
この二銀行の業績は未上場銀行より探しやすい。

具体的には、年初5ヶ月でSTBは6,400億ドンの税引前利益を獲得した。
今年の計画により、STBの税引前利益は2兆ドンに達するという。

また、ACBによれば、年初数ヶ月の経営状況は非常に良かったという。
年初5ヶ月で同行は6,120億ドンの税引前利益を獲得した。
ACBの副社長であるグェン・タイン・トアイ氏は、ACBの資本調達状況は非常に余裕があると言った。
貸付活動も通常通り行われている。

ここで言いたいのは、ACBは所属する金取引所から大きな利益を得ていることだ。
2007年に株式投資活動から得た大きな利益に代わり、
2008年でACBは金取引所から1営業日に10億ドン以上を儲けている。

ベトナム輸出入銀行(エクシムバンク)によると、市場状況はあまり順調でなく、
マクロ経済から多くの影響を受けているにもかかわらず、
エクシムバンクは輸出入分野の企業へサービスを提供する優位性がある他に
外貨経営を専門する銀行なので、このサービスからの収入源は少なくないということである。

年初数ヶ月でエクシムバンクは5,880億ドンの税引前利益を獲得した。
同行の今年利益計画は1兆2,000億ドン~1兆5,000億ドンで去年比より倍増するという。


全般的に大規模銀行の今年上半期の業績はまだ良いようである。
しかし、中小規模銀行は利益が一部減少する可能性がある。
ホーチミン市に所在する、ある小規模銀行の代表者は、
当行の5月の税引前利益は、先月比500億ドン以上減ったと語った。

銀行分野のある専門家の評価によれば、
銀行の困難は今年末まで続く可能性があるが、
この段階を乗り越えれば、銀行は競争力を強め、より持続的に発展するということである。(終)


出典:雑誌「証券投資」 2008年6月18日


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