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2008年07月14日

【証券】紡績・縫製企業のIPO:年末に約束


雑誌「証券投資」の記者と、
ベトナム紡績・縫製グループの各企業のIPO計画について話す際、
ベトナム紡績・縫製協会の会長であるレー・コック・アン氏は、
この時点まで紡績・縫製グループは、
残る企業の株式会社化方案を基本的に完成させたが、
経済は一定の困難があるため、
この計画を2008年末まで遅延させざるを得ないと語った。
IPO案を完成させた企業には、ドンフォン紡績と縫製ファイナンスがある。
本来の計画であれば、この2社は2008年6月又はその前にIPOを行ったが、
当時、証券市場が低迷したため、この計画が実現できなかった。

① 敏感な分野へ投資したため、赤字ではないか?

アン氏によると、現在ベトナム紡績・縫製グループは
株式会社化の手続きが完成に済み、
適合的な時点を待っている6社があるという。
“市場は多くの困難があるにもかかわらず、今から年末までに当グループの
全ての企業が株式会社化を行う。親会社の株式会社化は政府の意見に従い、
2009年始めに行われる”と、アン氏は知らせた。

アン氏は、同グループの大部分の企業は、2008年初6ヶ月好業績に達したが、
60社のうち、4社は赤字であったと、発表した。
これらの赤字であった企業は、
銀行や不動産などの敏感な分野へ投資した企業であるかどうか?
ということについて、雑誌「証券投資」と話した際、
アン氏は、この4社は不動産へ投資しないと回答した。
もし不動産へ投資すれば現在まだ損失しないのだ。
ある企業は不動産へ投資しているが、それはインフラ事業である。
(主に紡績縫製工業団地への投資)。
アン氏によると、この4社の業績が悪かった理由は、
財務構成と管理が良くなかったという。

② 困難はまだ過多

ベトナム紡績縫製グループの統計によれば、
2008年初6ヶ月で同グループの輸出総額が15%成長し、
利益が1,190億ドンに達し、
今年上半期計画の半分しか達成しなかったという。
計画を達成しなかった理由は、2008年初から現在まで綿価格は
30~40%上り、ガソリン、オイルと石炭等の燃料代も上昇したが、
繊維製品の売価はそれほど上がらなかった、ということである。

紡績縫製業は2008年の輸出総額が95億ドルに達するよう、努力している。
上半期、輸出金額が42億ドルに達し、年間計画の44.21%を達成し、
前年同期比20%増加した。
よって、下半期の輸出金額が53億ドルに達するという計画はかなり困難である。
紡績縫製協会によれば、今年の注文がかなり多いため、各企業は努力すれば
今年の計画を達成することができるということである。
しかし、資本とワーカーについての困難は、協会が他産業と協力し、
解決を努力している主な問題である。

アン氏は、ベトナム紡績縫製グループの各企業にとって、
ワーカー不足は難しいことではないが、
外資企業(輸出総額の40%を占める)にとって、
これは困難な問題であると述べた。
今年初から現在まで、数多くのストライキが起きたので、
一部の外資企業は、納期通り納品できなく困っている。
その他、紡績縫製業の専門家によると、今から年末まで、
各企業は原油高騰によって製品価格が引き上げ、
繊維製品の消費が減少するというシナリオに対する対応を
事前に準備する方が良いという。

工商省の副大臣であるブイ・スァン・クー氏は、アメリカの経済が不況に陥り、
購買力が減ることは繊維製品の輸出へ直接に影響していると留意した。
成長目標を達成するため、各企業は市場の多様化を促進し市場からの影響を
事前に避けることを続けるべきである。
(終)


出典:雑誌「証券投資」7月11日


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