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2008年08月25日

【週間分析レポート】


1) 市場全体

CPIの動向

一部の専門家の予測によると、8月のCPIは7月と比べ1.5%~1.75%
上がるということである。これはかなり積極的な数字である。
実際には7月のガソリン・オイル値上りという要素の影響を除けば、
8月のCPI上昇率は7月のCPI上昇率(1.13%)より低いはずだ。
言い換えて、CPIは期待した傾向に向かって推移している。
9月のCPIはより良くなると期待されている。
今後、大きな変動がなければ、今年のCPIは30%以下に抑制されるだろう。

貿易バランス

現在、世界の米価格は750~780ドル/トンへ下がっている。
通常、ベトナムの米輸出価格はこのレベルより低いである。
この間、政府は輸出価格が800ドル/トンを下る米に対して
課税しないという決定を出した。この決定は、政府の輸出を
拡大する決心を述べたと言える。

流入資本と投資家の心理

現時点、資本は他の投資チャンネルから証券市場へ流入している。
殆どの投資家は経済の安定・発展と政府の合理的な政策を
信じている。投資家の経済と証券市場に対する期待は高まっている。
国家中央銀行は銀行銘柄における外国人保有枠を拡大する
という噂を拒絶する文書を発行したにもかかわらず、
このことは投資家の心理へあまり影響を与えなかったようだ。

海外投資家の動向

先週、海外投資家は2,800億ドンを買越した。
彼らに大きな買いを入られた銘柄はDPM、HPG、PPC等のブルーチップであった。
この動態は、海外投資家の市場の回復に対する信頼を表しただろう。

建設・不動産銘柄の回復

最近、建設・不動産銘柄の取引は活発になっている。
また、ホーチミン市の不動産市場は近々とボトムを乗り越える
という幾つかの兆候が出ているようである。
しかし、不動産市場は回復する際、一部の資本は証券市場から
不動産市場へ流入する可能性もある。

2) ホーチミン証取

先週、VNインデックスは上昇4営業日と下落1営業日があった。
前週末と比べ、VNインデックスは38.04ポイント(7.78%)上がった。
先週の市場取引の総売買高は1億3,060万5,330株に達し、
前週比50.77%増。
総売買代金は5兆930億ドンに達し、前週比68.87%増。

VNI2208.png

3) ハノイ証取

先週、HASTCインデックスは上昇4営業日と下落1営業日があった。
前週末と比べ、HASTCインデックスは12.63ポイント(8.33%)上がった。
先週の市場取引の総売買高は6,199万3,300株に達し、前週比75.67%増。
総売買代金は2兆5,974億4,000万ドンに達し、前週比125.72%増。

HASTC2208.png

4) コメント

VNインデックスは550ポイント、HASTCインデックスは180ポイントへ
向かっている。
しかし、投資家はVNインデックスとHASTCインデックスに
注目し過ぎない方が良いである。
その代わり、自分が持っている銘柄を色々分析すべきである。
保持している銘柄は優良銘柄(例え、EPSは高い、ROEは20%以上、
PERは10未満、借入資本が少ない等)であれば、その銘柄を急いで売る
必要がなく、逆に購入を続け長期保持する方が良いである。
銘柄による選別化は更に進んで行くだろう。

(終)
出典:BCC編集


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