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2008年11月25日

ベトナム経済が直面している4つの問題点


困難な経済状況にも関わらず、
2008年の年初9ヶ月で43,954企業が営業登録申請した。
登録申請総額は335,601兆ドンに上り、前年同期と比べて社数が26%増加、
資本金は27%増加した。
ベトナム国内の民間企業の投資及び外国直接投資(FDI)は急速に増加するため、
経済の発展に対して重要な役割を持つことになるが、
国営企業のGDPの割合が段々減っている。
つい最近の経済中央研究院 (CIEM)の分析によると、
現在ベトナム経済は以下の4つの基本的な問題に直面している。

[ 問題点1 ] 企業の数及び投資額はかなり増加しているが、
企業の規模はまだ小さく成長率が低い。
CIEMの統計によると、現在ベトナムでは80%の企業は資本金が50億ドン以下である。
Nguyen Dinh Cung-マクロ経済研究部長によると、
5000億ドン以上の資本金を有する企業は数百社しかない。
規模が小さく、他の営業指標も悪いので、
ベトナム企業はまだまだ頑張らないといけない状況である。
企業の資産増加率は年間平均18.2%に達し、主資本が年間14.7%、
売り上げの成長率が年間17.5%だが、利益増加率は平均年間13%にしか達しない。

[ 問題点2 ] 投資資金は各地方、地域により差があり、主に紅河のデルタ及び東南地域に集中される。
他国と比べて企業の比率が少ない。
具体的には、1万人につき、ベトナムは15会社しかないが、
タイは136社、フィリピンは100社、シンガポールは321社もある。

[ 問題点3 ] 無視できない問題はFDIが急速に増加することである。
大規模な案件は大きなリスクを抱いている。
数年前まではFDIが主に加工業に投資されたが、
2008年には90%~91%のFDIが不動産、石油、鉄生産に投資される。
外国直接投資資金の構造は基本的に変更され、
その背景には資金額及び利益を追求し過ぎる危険がある。
エネルギーの供給、資源の供給、土地の需要が膨大に増加することは
環境汚染を招き、長期的な開発計画には不適切であり、
古い技術を導入危機があり、外貨の不足、将来の為替レートのリスク等の問題が出てくる。

[ 問題点4 ] ベトナム経済は投資資金を飲み込む能力、確保する能力が弱い。
国営企業は外国から資金を調達せず、民営化の方式で資金を調達している。
例えば、ベトナム電力グループ(EVN)は資金を調達するため常に電気代を上げたいが、
投資家から資金を調達する方法をあまり考えない。
民営化では外国から資金を調達できない。
理由は所有主の代表者は資金調達に関するアイデアに全て反対する。
また、ピラミッド形式で運営される国営経済グループ、
国営公社は外国からの資金調達を制限する。
民間企業はまだ「家庭の会社」方式を好み、外部の投資家の参加を認めない。
FDI企業も同様であり、主に外国の親会社から指導を受けて動くので、
外側の投資家が導入する機会がない。

法律面において、企業法及び投資法が適用された2年後にまだ不備な点が多く、
特に投資家を保護する部分が弱い。
投資建設手続きがまだ複雑で、手数料も高いので、
企業開発のための資金の調達、投資の実施が制限される。
法律が一つしかないが、各地方がそれぞれの規定を発効するので、
地域間の差がある上、手続きが面倒なので、完了するまで数百日を要する場合が多い。


Vneconomy.net 2008年11月24日


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