« マッサージを楽しむ秘訣? | メイン | ベトナムの成長潜在力は? »

2009年04月04日

ベトナムの人口増減の推移


2008年のベトナムの人口は
1921年と比較して70,576,000人(5.5倍)増加した。
これは、年間に平均すると811,200人(1.98%)の
増加となる。


各期の増減の概要:
1921年-1943年:年間319,500人増加、
 全体の1.71%に相当。
1943年-1951年:年間56,100人増加、
 全体の0.25%と相当。
 増加率の低さの主な原因は
 1945年に200万人が餓死し、
 また、戦争で死亡した人も多いことにある。
1951年-1957年:年間753,000人増加、
 全体の3.03%に相当。
1957年-1976年:年間1,135,800人増加、
 全体の3.08%に相当。
1976年-1985年:年間1,190,200人増加、
 全体の2.21%に相当。
1985年-2008年:年間1,142,900人増加、
 全体の1.60%に相当。
2000年-2008年:年間1,065,600人増加、
 全体の1.31%に相当。

このように、近年は人口の増加率が低下傾向にあるが、
年間100万人程度は増加している。
この数字は、省当たりの人口の平均規模に相当する。

現在のベトナムの人口は8,620万人ほどで、
これは中国、インド、アメリカ、インドネシア、
ブラジル、パキスタン、バングラデシュ、ナイジェリア、
日本、メキシコ、フィリピンに次いで
世界で12番目に位置付ける。

また、ベトナムの人口密度は260人/平方kmで、
これは、全世界208カ国の平均の約5倍で、
41番目に高い数値で、
東南アジア11カ国の平均の2倍で、
8番目に高い水準であり、
アジア諸国50カ国の平均の2倍、
16番目に高いものである。

一方、ベトナムの人口自然増加率は1.2%で、
これは東南アジアで8番目、
アジア全体で32番目、
世界中で114番目に位置付けるものである。
この積極的な結果は
人口計画が早期に実施された成果である。

さらに、平均寿命は72歳
(男性が70歳、女性が73歳)であり、
東南アジアで4番目、
アジアで20番目、
世界で83番目である。

また、都会への人口の集中度に関して、
ベトナムでは1930年に人口全体の7.4%が、
1951年に10.0%、1976年に20%以上、
2008年には人口全体の27.9%が、
都心部に集中している。
これは、東南アジアで8番目に位置し、
平均値の39%より低いもので、
アジアの平均41%より低く41番目、
世界の平均49%より低く177番目に
位置するものである。

男女比については、
女性の割合は男性より高いものの、
その比率は徐々に下がっている。
1976年には女性52%:男性48%であったが、
2008年は、女性50.9%:男性49.1%になった。
ただ、この割合は高齢者を含めたものであり、
20歳以下の人口に関しては、
女性の割合は男性より低く、
この状況は現在の中国と同じ傾向にある。

このほか、人口に関する経済・社会の指標は
数多くあるが、
そのうち、重要な指標は以下の通りである。

農業生産用土地面積が狭く、
人口一人当たりの1100平米であるが、
これも急速に減少している。
このうち、米栽培面積がもっと狭く、
一人当たり480平米しかない。

この問題に対しては、
対策が必要である。
まず、まだ使用していない土地
340,300万平米を活用すること。
さらに、食料供給安全を確保するために
米栽培土地を確保する必要がある。

また、人口が多くその増加も早いので、
労働人材は潤沢であるが、
一方で、就業先確保に対するプレッシャーも
高くなる。
さらに、経済規模がまだ小さいく
その生産能力も低いため、
労働者の生産能力は
年間1人当たり1,959USDにしか達さない。
そのうち、農林水産の生産能力は
821 USDと農業分野の生産能力がもっと低い。

そして、ベトナムの、
人件費の安さといった有利点も
徐々になくなりつつある。

GDPは段々と増加し、
1995年の289USDから
2000年402USD、2005年639USD、
2008年には1,024USDに上昇した。
しかし、世界平均の7,500USDや、
アジア平均の3,000USD、
東南アジア平均の2000USDより
低い水準である。

このGDPについて、ベトナムは
東南アジア11カ国中7番目、
アジア48カ国中39番目、
世界185カ国中146番目に
位置するものである。

なお、ベトナムでは、
人口統計の重要な役割を認識した上で、
10年ごとに全国で人口に関する調査を行っている。



Vneconomy.net 2009年4月3日

« マッサージを楽しむ秘訣? | メイン | ベトナムの成長潜在力は? »

    ・本資料に記載された情報の正確性・安全性を保証するものではなく、
     万が一、本資料に記載された情報に基づいて
     皆さまに何らかの不利益をもたらすようなことがあっても 、一切の責任を負いません。
    ・本資料は情報提供のみを目的として作成されたものであり、
     投資その他何らかの行動を勧誘するものではありません。
    ・本資料の全部または一部を無断で複写・複製することを禁じます。

運営会社編集方針お問い合わせプライバシーポリシー