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2009年09月15日

ベトナムゴム分野の発展展望


現在、ベトナムのゴム生産量は、タイ、インドネシア、
マレーシア、インドに次いで世界5位。


この数十年間でゴム分野は、ベトナム経済の中で
極めて重要な役割を持ってきた。
経済危機を乗り越えたばかりのべトナムは
ゴム分野及びゴム企業が様々な打撃を受けた。

経済危機が終息に向かって経済回復の時期に入り、
ゴム分野の発展に対する様々な挑戦が成されている。

ベトナムのゴム生産量は2008年に662,900トン、
生産能力は10万平米当たり1,66トンであった。

ベトナム政府のゴム植林開発戦略によると、
2020年までにゴム栽培面積が100億平米に達し、
生産量は120万トンに達するため、現時点では
ゴム分野の発展展望が高く評価されている。
ただ、ベトナムゴム分野で解決しなければならない問題が
山積みである。


生産能力増となる一方、栽培用地に限界

発表された最新の統計資料によると、近年、
ゴムの生産量及び生産能力が続伸している。
1980年には生産能力が10平米当たり703キロに達し、
生産量は41.100トンとなり、急増。
2008年に生産能力と生産量は、それぞれ1980年より
136%と1,513%増加し、1平米当たり1,661キロと
662,900トンに達した。
これはゴム開拓分野の急速な成長を現している。
特に、政府支援がゴムの木栽培に対し有利な環境を備えた。

現在、新栽培地に余裕がなく、多くの企業が
ラオスとカンボジアでゴムを栽培開始。
栽培面積を約20億平米追加した。ただ、この2カ国で
ゴム栽培が様々な問題に直面している。

現地政府はゴムの木栽培を他の植物の栽培と比較し、
一つの森林をゴムの栽培用地にすることを検討している。
ゴムの木は幾つもの土地を占有してきている。

ゴムの生産能力を高めるためには、ゴム分野企業が
互いに協力し合い、新種のゴムの木を開発する必要がある。


ベトナムの主なゴム輸出市場は中国

ベトナムのゴムの輸出市場は主にアジア、ヨーロッパ、
北アメリカである。国内で消費されるゴムは
全体の生産量の20%しか占めておらず、
主に自動車タイヤ、靴、サンダル等の企業に供給している。

大手のゴム企業は、通常、国内売り上げの割合が
約30%~40%で、ゴム分野の平均の売上より高い。
具体的にPhuoc Hoaゴムは国内の売上が31%を占め、
Dong Naiゴム会社が40%を占めている。

中国は引き続きベトナムの最大ゴム輸出市場である。
上半期、中国への輸出が全体の69.2%を占め、
24960万USDに達した。

韓国は第2の最大輸入市場であるが、
輸入額が1630万USDにしか達していない。

しかし、中国市場は変動が激しく、政府の政策によって
ゴムの需要及び価格がすぐに変わるので、
ベトナムゴム分野の売上に大きく影響を与える。


2009年ベトナムゴム最大輸入国
090915.1.jpg

順番産量(トン)輸出額(USD)


1中国175,35469.7249,600,49369.2
2韓国12,4705.016,305,8984.5
3マレーシア11,1064.415,448,6894.3
4台湾7,7463.111,775,5343.3
5ドイツ6,5692.610,886,3623.0
6アメリカ5,1802.17,278,3812.0
7日本3,8961.56,167,0361.7

利点

ここ近年、世界の自然ゴムの消費需要が徐々に増加している。

ゴム分野はベトナム政府により優先的に開発され、
ゴム栽培の面積がベトナム国内及び外国で拡大することに対して
力を入れている。



Vietstock.com 2009年9月14日

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