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2008年05月20日

底値圏買い場であるが、回復力見当たらず 一部減速感も


ベトナム株式市場は下落が止まらず。
ついに450ポイントさえも割ってきた。

政府の政策は出尽くし感が大きく、
投資家が期待するカンフル剤は
特に見当たらない。

政策ミスだけではなく、経済成長の減速もあちこちでささやかれる。

ベトナム経済の成長の減速
 外貨債務格付け 格下げ検討
 GDP成長率予想 下方修正(8.5~9%→7%)
 止まらぬインフレ(08年既に20%以上)
 市中金利の更なる上昇

今まで外資系企業の一番の進出理由であった、
安い人件費はインフレや人件費高騰で進出理由ではなくなる。
 
外資系金融機関のレポートの論調は、
株価下落はそろそろ止まると予想するも、
アジア他国に比べ、低いPERを理由にしている。

一昨年、ベトナム投資ブームの次に来たのが、
ドバイ投資ブームであった。
現在、ドバイではどんどん開発が進んでいるが、
経済中継地点であり、経済実態が小さいにもかかわらず、
投資資金が投資資金を呼ぶ現状は、
バブル破綻が警告されているし、遠くない将来、必ず破綻する。

ベトナムとドバイは経済構造や規模は大きく違うが、
両国共に、日本のような強い製造業をベースとした経済構造を持ち、
実体経済が強いとは言いがたい。

株式市場の本格回復や、インフレの回復には暫し時間がかかるだろう。
しかし、実態の伴った強い経済構造を作るためにはもっと時間がかかる。

短期的な政策に効果が出せない今だからこそ、
長期的な強い経済構造にするための戦略施策を考案、
実施していただきたい。


本日の結論
 1、ベトナム株式は、指数を読み解くにそろそろ底は近い。
 2、株価の本格回復は長引く


大木健司(Kenji Oki)
株式会社ブルーチップ・コンサルティング

URL   http://www.bcc-jp.com/


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