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2008年10月24日

ハノイ賃貸事情 そこがビジネスチャンス??


ベトナムの急速な経済発展に伴い、
ハノイでも建設・開発ラッシュが起こっている。
しかしながら、その需要を満たすほどの供給はなく、
強気一辺倒の貸し手市場は、香港、シンガポールと比較されるほど、
賃料の高騰を招いている。

以下、賃貸の問題点
①情報が一元管理されていない
・情報を自ら収集する必要性
→不動産屋に客付けを行ってもらう習慣が無い。
→大家自ら客付けを行うこともしばしば。

②画一化されていない(経験不足)
・契約フォームが画一化されていないため、その都度契約書を作る必要有。
・貸し手が要求する諸費用がその都度違う。
   
③貸し手の問題(経験不足、ベトナム人気質?)
・契約に不慣れな大家は少なくない。口約束で大筋決定。
契約に望むと他の条件がどんどん出てくることもしばしば。
嫁や親戚と名乗る人物の登場で交渉が頓挫することも。
・オーナー(通常、他の会社も経営、決定権を持っている)とMTGするも、
実務に不慣れで話がまとまらず。気分によっても契約は左右する。
  
④領収書の問題(税金、経理の問題)
・個人オーナー所有ビルでは、収入を明確にせず、税金を支払わないため
政府公認の領収書を発行してくれないケースがある。要交渉。

⑤内装工事(費用の問題)
・内装費コスト、備品費用は、日本と変わらぬ水準。

~物件探し~
物件探しも容易ではない。
ある日系企業では、ハノイ市内で事務所移転を計画。
候補先を捜し当てるまでに、3週間かかった。

地域を定め、大きなビルがあれば、全て入って自ら情報収集。
不動産屋からは、建築中、条件に合わない(金額、エリア)物件まで紹介を
受け、内見物件は40棟にも及んだそうだ。


~解決のために~
これらの問題は、
ハノイの発展(政治都市)や土地の取得手段(ただで土地をもらう)、
ハノイ人気質、急速な経済発展等々。ベトナムの様々な事象に端を発する。
 
~郷に入り手ては郷に従え~
ベトナムルール(ハノイルール)“を事前に収集し、必ず文書で契約。
契約後も不当に賃上げ交渉のための嫌がらせがあることも良くある。
オーナーと交渉時に少しでもおかしな点があれば、見過ごさず
“人を見抜く”こともまた必要である。

裏を返せば、それが(ベトナムルールを国際ルールに改善する)
ビジネスチャンスなのだろうが。

フエン 
株式会社 ブルーチップ・コンサルティング


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