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2008年12月15日

都市化の進むベトナム都心部 その恩恵と問題


現在、ベトナムのいくつかの都市は、
急激に都市化が進んでいる。

首都ハノイは日々変化しており、
建設ラッシュでどんどん姿を現しつつある高層ビルは、
まるで雨後の筍のようである。
これら変貌する町並みは、都市化の象徴ともいえる。

ハノイの都市化拡充については、
大小合わせて、実に350ものプロジェクトが
計画・推進されているのである。

経済活動の活性化への期待、一方で問題点も

このような都市化は、
特に、企業・経済活動に様々な良い影響を与えている。
ハノイ市Tu Liem区My Dinh – Me Triでは
高層ビルの建設プロジェクトが進められており
これらが完成すれば、
不足していたオフィスの需要を満たすだろう。
そして、それに付随して、
インフラも整備・改善されつつある。

整備されたエリアで企業が活動をすることで、
人材の必要性がより高くなるだろう。
それに応じて、地方からも人が集まり、
経済の活性化につながるのではないだろうか。

しかし、一方で、
解決すべき問題も少なくない。
一例を挙げれば
・水道の供給力が不足する地域がある
・ビルなどの施設管理システムが整備されていない
・非常口や非常用設備への理解が十分ではない
非常用設備を設けていない
非常用設備はあるが、質や量が十分ではない
必要な管理・メンテナンスがされていない

このように、ハード面だけでなく、
管理システムや体制といった
ソフト面の充実や、
それを利用する、
人々の意識も
同時に「進歩」していく必要があるだろう。

環境への影響と配慮

また、
都市化は環境にも影響を与えている。

ハノイを流れる河川は、
環境の悪化を反映するかのように、
近年、汚染が進んでいる。

また、激しい雨が降ると、
市街地のいたるところが浸水する。
特に、今年11月の記録的な豪雨では、
ハノイの通りの多くが水に浸かり、
大きな被害となった。

人口の増加や、企業等の活動の活発化に対して
給排水システムや、汚水処理設備の整備が
立ち遅れているのが原因だろう。

2010年までに、
新開発エリアでは、
共有水供給・生活排水処理システムなどが
整備される予定だが、
他の地区でも検討が必要かもしれない。

そして、都市化による人口の増加と、
企業・経済活動の活発化に合わせて、
交通・流通手段の整備も必要である。

環境専門家によると、
大気汚染の原因の70%は、
交通によるものだという。

都市に暮らす人々が、
健康な生活を営めるよう、
公共交通網を中心に、
低公害システムの導入など、
改善も必要だろう。

求められる統合的な開発計画

企業や行政の各機関が、
勝手気ままに開発や計画を推し進めても、
機能的で良い環境は作ることはできない。
いわゆる「ヨコ」のつながりを大事にして、
社会全体で都市建設を推進していくべきであろう。

例えば、
洪水対策の一つとして、
下水設備の整備を行うとしよう。
その際、ビルの建設計画を考慮に入れれば、
排水システムの整備も容易であろう。
また、経済活動を支えるための、
電気、通信、ガスなどのインフラ整備などに関して、
共同溝方式ですすめれば、
都市災害に強く、景観に優れた街が実現するはずだ。

そして、そのビルの建設については、
その規模に応じて、緑地などを設ければ、
都市の保水量が高まり、
洪水対策をより強化できる。
その上、大気の改善にも貢献し、
人々にも安らぎを与えることもできる。

言うは易し、しかし現実は

だれもが、
人々の生活水準を高め、
経済・社会を活性化させる、
住みやすい、理想的な都市を
構築したいと考えている

しかし、現実はどうだろうか?

インフラ整備は、
行政の管理担当部門や各企業が
それぞれ計画し、実行している。
企業も、収益に直結しない出費や取り組みは、
積極的ではないのが実情だ。

このような現実と、問題を解決し
都市開発を効率的に、
そして合理的に進めるには、
・開発地区の特徴や企業・消費者のニーズを
より理解する
・将来を見据えた、計画的で連携のとれた
プランを策定する
・地域住民や企業の協力に対して、
 なんらかのメリットを提供する
などの対策をより進める必要があるだろう。

このような課題とテーマは、
今、都市化戦略を進めているベトナム政府や
地方行政、企業、
そして、私たちに突きつけられている
問題だといえよう。

(フン)


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