ベトナム 記録的なインフレ
ベトナムの物価が15ヶ月連続で上昇。
ベトナム政府のインフレ対策も、効果がない。
Merrill Lynch & Coによると、
このインフレにより、
ベトナムは「成長モデル国」から
「扱いにくい国」となってしまった。

4月に物価が前年同期より21.4%上昇し、
翌5月には同25.2%上昇となった。
この上昇率は1992年以来だ。
ベトナム管理機関は、今年のインフレ対策として、
各商業銀行に対し、
貸出資金の削減と、
不要なプロジェクトの延期を要請。
資金供給対策としては、
各商業銀行に、予備資金の増資を要請し、
物価の監査対策も実施した。
また、国家銀行は、先週、金利を引き上げた。
これはインフレを抑制するための
政府管理機関の最も新しい対応策である。
Alain Cany在ベトナムヨーロッパ商工会長は
「政府が実施した対応策の成果が表れるまでには
2、3ヶ月を要する。
ただ、その時点になっても、
政府がインフレをコントロールできない場合、
ベトナム経済は危機段階に陥るかもしれない。」
インフレが原因で、食糧価格も高騰。
4月末、米は供給不足となり、
主食の購入にホー人民は長蛇の列を作った。
一方で、ズン首相は、
ベトナムの2008年の米生産量は
国内の消費及び輸出契約に
対応できるだけの必要量を確保できる、と
公表している。
食料品価格が高騰
5月中に、米を含む各種食料品価格が 前年同期より67.8%上昇、
今年の4月に比べて、22.2%上昇した。
食料品を扱う企業の株価も、前年同期と比べて、
平均して42.4%上昇している。
先週行われた、
世界の食料品価格に関する国連特別会議において、
在国連ベトナム代表団長は
「米の価格が高騰した原因は、
エネルギー、肥料、運搬経費、加工機材の値段が
上昇したためである」とした。
在国連ベトナム代表団のサイトに掲載された記事で、
ザン団長は、
「米の価格はインフレの抑制とマクロ経済の安定につながり、
同国の経済目標の達成に影響を与える」と述べた。
手堅い金融対策が必要
建設資材を含む各種の物価が
前年同期より23%、先月より1.2%上昇した。
先週、ズン首相は、国家銀行に対して
インフレ抑制対策の実施を要請。
この要請は、国家銀行が5月19日に、
基本金利を8.75%から12%に引き上げた翌日に出された。
このため、ベトナム商業銀行に対する貸出金利を
18%にまで引き上げることができる。
Mark Matthews-在香港Merrill Lynch戦略家によれば、
ベトナムのこれらの対策は、すでに遅れており、
このインフレは、証券市場の暴落と、「好機を逃す」
大きな原因となる。
同氏は、給料に関するストライキを例にあげ、
インフレがベトナム経済に深く入り込んでしまい、
この状況を打破するためには
手堅い金融政策を長期的に実施しなけらばならない、とした。
Sanotc.com 2008年5月27日
