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2009年03月31日

ベトナム保険市場 外国企業が圧倒的優勢


ベトナムで保険市場が開放されて後、
外国保険会社が一斉にベトナムに進出。
これらの企業は保険市場に「進攻する」と共に、
ベトナム保険会社にも「戦いを挑んだ」。


積極的で激しい競争がベトナム保険市場で行われている。
その競争の中、外国保険会社は圧倒的な位置を占めている。

一斉に入り込む

2009年3月、日本と韓国の大企業はベトナム保険市場に進出し、
100%ベトナム保険会社を設立した。
HanWhaグループは、韓国生命保険会社に6000万ドルを投資した。
MSIG会社(日本)は非生命保険会社
(資産保険、海運運搬保険、障害保険等)に投資した。

保険分野の専門家によると、
外国大手保険会社の参加により、ベトナム保険市場は
経済状況の悪い時期にも関わらず活発化される。
特に、保険市場のバランスは外国保険会社に傾いている。

現状、この市場はベトナム保険会社に対して
「赤信号」を付けたとも言える。
2005年、外国保険会社の「侵略」に関する警報が発された。
この頃は、非生命保険分野で活動する会社は16社、
そのうち3社が外国保険会社である。
生命保険分野で活動している会社は8社、
そのうち1社が国営企業、1社が外国合弁会社、
残りの6社が外国保険会社である。

2008年から2009年の年初にかけて
外国保険会社はベトナム保険市場及び保険会社に攻撃した。
保険市場がオープンされた後、
直ぐに10社の外国保険会社がベトナムに進出。
外国保険会社は数だけではなく、
サービスシステム及び豊富な商品をベトナムに運んで来た。
一列の外国保険会社は再保険サービス、火災保険、財政保険、
営業リスク保険、信用保険等の商品で進出している。
専門家によると、外国保険会社は、
ベトナム保険会社の実施能力がない
サービス分野で支配権を持っている。
そして、規模が大きい航空運搬の保険、海運の保険、
Vinasat1衛星打ち上げの保険契約は、
ベトナム保険会社により再保険される又は、
外国保険会社によりカバーされる。

競争力に対する警報

現在の保険市場の競争背景を見ると、
生命保険市場は外国保険企業により
圧倒的な支配権を掌握されている。
具体的には、2007年、Prudentialは
3.958兆ドンの売上により一番に位置づけ、
Bao Viet生命保険が3.250兆ドンの売上により2番目、
AIAが5470億ドンの売上で3番目、
Ace Lifeが2000億ドンで成長率が一番高い会社と評価された。
2008年、Prudentialが4.270兆ドン(1番)、
Bao Viet保険会社が3.425兆ドン(2番)、
Manulifeが1.072兆ドン(3番)、
Ace Lifeが184%の成長率で、
引き続き成長率が一番高い会社である。

非生命保険市場については、2008年末までは
支配権がまだベトナム保険会社に掌握されている。
そのうち、Bao Viet保険が3.305億ドンの売上で1番、
その次、PVIが2.016億ドンで2番、
Bao Minh保険が1.981億ドンで3番に位置づける。
ただし、これらのベトナム保険会社の成功の背後には
競争力に関する警報がある。
実際、非生命保険分野におけるベトナム保険会社の成功の理由は、
この分野で活動許可を発給された外国保険会社が
まだ少ない事である。
特に、ベトナム保険会社の成功は義務保険
(自動車、バイク保険)に対する「特権」を有する結果でもある。

しかし、専門家によると、
このベトナム保険会社が有利な状況も徐々に減らされる。
2009年より、外国保険会社はベトナム保険会社と平等に
各種保険分野に参加できるようになる。
2009年年初より、ベトナム保険会社がフィーを上げたが、
外国保険会社はフィーを上げず、
Libertyが20%割引きしたので、市場に「波」が起きた。
特にMSIGの進出により、品物の運搬、海運の保険市場で
ベトナム会社の大きなマーケットシェアを引っ張れる。

資金力だけではなく、経験が深く、運営能力が高い
外国保険会社はベトナムに進出した外国企業、
滞在中の外国人に対してサービスを提供することについて
有利な位置に位置づけている。
そして、外国保険会社は海運の保険、航空運搬の保険、
保険仲介、再保険のサービスを提供できると共に、
世界中で幅広いネットワークを持っている。
ベトナム企業と平等に対処されることにより、
外国保険会社の「ケーキ」が段々大きくなると共に、
ベトナム保険市場で「より大きいケーキ」を作ることができる。

顧客が利益を得る:
外国保険会社の進出は当然
ベトナム保険会社の活動に影響を与える。
今後、この「ケーキ」を外国保険会社に分けなければならない。
しかし、外国保険会社の存在により、
市場に提供される保険商品、サービスが多様化する。
保険に加入する顧客が、商品及びサービスの選択で
利益を得られる最初の対象である。
(Mr.Phung Dac Loc - ベトナム保険社協会事務局長)

2009年、ベトナム保険市場13%成長:
2008年、この市場が安定的に活動し、
26.082兆ドンの売上達成、2007年より8.22%増。
そして、2008年に保険賠償及び
期限切れの保険契約に対する返済資金は
6.400兆ドンに達した。
2009年と2010年は保険分野が
引き続き年間12%~13%の成長率を維持する。
そのうち、生命保険分野が8%~10%成長し、
非生命保険分野が15%~18%成長する。
現在、ベトナムでは11社の生命保険会社、
26社の非生命保険会社、1社の再保険会社、
10社の保険仲介会社がある。
(出典:ベトナム財務省)



Sanotc.com 2009年3月30日

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