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2009年07月15日

債券価格低下の原因は


各期限の国債の金利が
この1カ月で上昇傾向にある。
特に、5年期限の債券の金利は
1カ月前の9.3%から10%に引き上げられた。


BaoViet証券の専門家によると、
最近、ベトナムの商業銀行や
機関投資家が債券を大量に売り出したため、
債券の価格が下落したという。

従来、商業銀行は国債の大投資家であったが
このような商業銀行の動きは
①銀行の資金力が不足している、
②今後、債券がもっと安くなる
(物価が上昇すると、金利が上がる可能性)の
二つの理由で解説される。

もっとも、資金力不足の可能性は低く、
主な理由は、現在の調達金利が低迷傾向なためで、
実際、この2週間でも下落している。

また、外国投資家も最近、国債を売りに出している。
例えば、6月中には7000億VNDの債券が購入されたが、
7月上旬には、特に外国投資家が
5000億VNDの債券を売却している。

外国投資家は、以下の二つの理由で
国債を売りに出している。

①年末に物価の急速な上昇が予想され、
金利が上昇するので、現時点での売却が適切と判断。

②先日、Fitchがベトナムドンの格付けを
ダウンさせたので、ベトナムドンの価値に
影響を与える。

BVSCによると、国債金利を上げるとする意見と
それに対する期待は大きいという。
最近、国債入札の成功率が低い理由として
上限金利が投資家の期待より低いためである。
また、現時点では、需要拡大パッケージの
実施資金力はまだ十分であるが、
この数カ月後には、資金の調達が
徐々に困難になる恐れもあり、
財務省は国債の入札を成功させるためにも
金利を引き上げざる得ないと思われる。



InfoTV 2009年7月15日

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