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2009年10月09日

海外小売企業 一旦進出控える傾向


10月7日、ホーチミン市で行われた
「小売市場の成功、勝ち抜き戦略、主力の影響」と言うセミナーにおいて、
各専門家、コンサルティング会社は、
今時期の外国小売産業のベトナム参入の可能性は、低いとの評価を下した。


John Yeomans-Deloitte Consulting South East Asia
コンサルティング会社ベトナム担当社長によると、
ベトナムは、年初から100%外国小売企業に対し、
小売市場を完全に開放したが、
国際経済危機の影響から、外国企業が国外への投資趣旨、方針、資金を
調整せざるを得なくなり、ベトナム市場に積極的に参入してこない状況
になっている。

Johnさんは、
「先日もベトナム進出を予定していた大外国企業が、
 国際経済危機の影響を受け、進出計画を中止させている。」と述べた。
その他、外国投資家は、
ベトナムへの投資手続きはまだまだ複雑と感じており、
すぐに参入は難しいと考えている。

WTO加盟約束を実施するため、
ベトナムは小売市場を完全にオープンにした。
しかし外国企業が参入してこないことについて、
ベトナム小売会社協会事務局長は、
ベトナム小売市場の発展潜在力の大きさは評価されるものの、
人々の所得が低いため、外国大企業にとって、
まだ魅力ではないと評価された可能性もある。

また、Phan The Rue-ベトナム小売会社協会会長によると、
今時点で外国小売企業が一斉にベトナムに投資する可能性は非常に低い、
通常はベトナム企業を通じて進出するため、
交渉のための時間も、かなりかかりそうである。

Rueさんの判断によると、外国小売企業は早期にはベトナムに進出しない。
国際経済危機が終了する2010年から2年間のうちに進出を始めるだろう、とした。

ベトナムは、2007年から小売市場をオープンにしはじめたが、
WTOへの加盟約束により、
2009年の年初から完全にオープンにしている。
年初から今までで、新規で投資許可を発給された外国小売企業は一社もない。
Big C、Metro、Lotte等、既にベトナムに進出した会社が
支店を開設する案件があるのみだ。

小売分野の専門家によると、
2009年中には、外国投資家の新規投資申請案件はなく、
小売市場は今までの顔ぶれしかない。
アメリカのRNCOS市場研究会社は
「2008年から2012年までベトナム小売市場分析」という報告書の中で、
ベトナム小売市場の規模は、
アジアの他の経済発展国の規模よりかなり小さいが、
その代わり、ベトナムは小売売上が2005年の237億USDから
2008年の390億USDに増加したことにより、
急速発展のための基本的な要素があったとしている。
RNCOSは、ベトナム政府が外国企業に対して
ベトナム小売市場に進出することを許可することにより、
2012年にベトナム市場の小売売上が、850億USDを超え、
現代売上ネットワークが将来の小売工業の発展に対して
重要な役割を持つことについて強調した。



Vneconomy.net 2009年10月9日

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