ブルーチップ ベトナム投資ニュース

2009年11月30日午前に行われた
ベトナム資本市場・金融市場セミナーにおいて、
Nguyen Dang Binh－
財務省総務局次長は
政府が2011-15年にGDP成長率を
年間平均7.8％で計画、
国会も2010年の計画を
6.5％で批准したと発表した。

Ayumi Konishi-
ベトナム駐在アジア開発銀行(ADB)社長は、
ベトナム経済は、今後3-5年において
急速に発展しない方がよいとしている。
その理由はとして
国内需要が供給を超えたことを挙げている。
そして、この需要過多を早期に解決しないと、
輸入超過が経済発展に対して
大きな難関になるとしている。
ただし、毎年170万人の
労働力を吸収するためには、
GDP成長率を5％以下となることは
回避する必要がある。
そのため、Konishi氏は、
適切なGDP成長率を年6～6.5％としている。

6.5％といった数字について、
Vu Quang Thinh－
Saigon Investment Capital（SGI）は
2010年の目標を達するために
素晴らしい数字であるとしている。
特に、労働人口や、
開発を必要としている分野が多い
ベトナムにとっては
必要で適切であるとしている。

具体的な例として
ベトナムのエネルギー分野は
現在でも成長率年間18％に達しているが、
ほかの多くの国では既に開発期を脱している。

Nguyen Ho Nam-
Sacombank代表取締役社長は、
外国投資家がリスク低減を理由に
中国以外の投資先を選択する傾向にある
背景において、
一人当たりのGDPが低いことが
ベトナムにとって
有利な要因であるとしている。

現在、ベトナムの抱える問題は
ベトナムへの投資資金源および
ベトナムの重要な輸出市場である
日本、アメリカ、ヨーロッパが
経済危機をまだ脱していないことである。

Ayumi Konishi-ADB社長によると、
ベトナム市場の特異な点として
市民の期待感が実際の経済発展の成績より
高いことを挙げている。
これは政策実施機関にとって
大きな課題である。