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2010年01月13日

ベトナム市場に流入する資金の源とは?


市場の取引総額が先週に比べ2倍に増加し、
1日当たり3兆VND~3.8に達したが、
最近、新たな資金源からの資金が
市場に流入している模様である。

仲介業界によると、先週、
一連の証券会社が投資家に対して
財政支援制度(資金貸出制度)を設け、
顧客も慎重に資金を借り入れた。

一般的に、この資金支援制度による
貸し出しの上限は50%で、
例えば、1億VNDを有する投資家は
証券会社より2億VNDまで
借り入れることができる。

そのため、Dragon証券株式会社のある投資家は
SSIの株式2万単位を購入しようとしたものの、
1万単位分の資金しかなかったとしても、
残りの資金は証券会社から借り入れることが
可能である。
この魅力的な資金支援制度を利用するため、
多くの投資家が同証券会社で
口座を開設したという。

また、VNDirect証券も
50%資金貸出制度を設けた。
1ヶ月前、VNDirectは投資家に対して
購入促進を呼びかけ、
資金貸出の割合を40対60に引き上げた。
これにより、例えば
4億VNDの資金を保有する投資家は、
証券会社から6億VNDを15日間、
借り入れることができる。

S証券会社も投資家に対して
有利な制度を設け、大株主が無償で
資金を60%まで借り入れることができる。

投資家に対する資金支援制度は
多くの証券会社が設けているが、
市場が暴落する時期においては、
投資家は同制度を利用することはない。
しかし、先週から、
資金貸出サービスを利用するための
営業協力契約が多く締結された。

全体の状況を見ると、
証券会社1社が投資家に対して
平均、2000億VNDを貸し出した場合、
市場全体に流入する資金は1兆~2兆VNDで、
市場の流動性改善に重要なものとされる。

現時点では、株価はまだ魅力的であるため、
証券会社は自信をもって
投資家に資金支援制度を適用している。
これは、金融政策が証券市場を
長期的に安定させているためであり、
各銀行も営業活動を維持するために
早期に資金貸出活動を行う必要がある。

なぜなら、証券会社の財源は制限があり、
銀行が投資家に対して
資金貸出活動を開始しないと、
投資家は大量の資金を借り入れられない
状況が考えられるからである。

ある証券会社の社長は
「証券会社の貸出資金は
会社の自己資金であり、
銀行のような借入資金ではないため、
規模は制限される。
ただ、このようなサービスを提供しないと、
投資家が他社に移ってしまう可能性が高い」
と述べている。

金取引口座から移転された資金も
証券会社の流動性の改善に対して
重要な財源である。
だが、実際には、金取引ルートから
証券市場に導入された資金は
期待されたより大きくはない。
その理由として、
金売買市場の流動性資金はさほど多くはなく、
金投資家らは多くの口座で
金そのものに投資している傾向にあるからだ。

また、先週金曜日には市場が暴落したため、
投資家心理に動揺と影響を与え、
多くの機関投資家が、
市場を静観している状態である。



Vneconomy.net 2010年1月13日

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