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2010年02月05日

日本市場への農産物 輸出機会拡大


多くのベトナム企業は日本企業から締結された契約だけでなく、
追加発注を受けている2010年より、ベトナム・日本経済連携協定(VJEPA)
が全面的に実施され、農水産物800種類の商品が、
日本へ非課税で輸出することができる。
これはベトナムの農水産加工・輸出企業に大きなチャンスを与えている。


競争力を高めるチャンス


在ベトナム商工会によると、ベトナムから日本への農産物の
輸出が拡大した理由は、日本とベトナムの季節の違いにより、
野菜・果物の種類や収穫時期が重ならないことだという。
特にバナナ、パイナップル、マンゴー等のフルーツが
健康に良いとの認識により輸出額が増加している。

商工省のLe Quang Lan多国商業政策局次長によると、
日本市場に農産物を輸出することは困難ではないが、
品質については、GAP基準を満たすなど
細心の注意を払う必要があるという。

日本市場への農産物の輸出税が大幅に減免されたことは、
ベトナム企業の競争力を高めるための大きな機会となる。
VJEPAによると、日本はベトナム農産物輸出総額の84%
に相当する関税を減額するとした。

同協定の発効後は、2,020種類の農産物に対して輸入税が減免され、
同輸出総額の67.6%を占める784種類の農産物に対しては、
輸入税が撤廃される。

また、今後3年~5年間で減免される商品は、
輸出潜在力を有する14種類の農産物(化学調味料、生姜、果物など)
である。
これらの商品の輸出額は、ベトナム農産物の輸出総額の
14%を占める。

また日本は、今後7年間でベトナム農産物の72種類、
10年間で214種類の輸入税を減免対象とする。
特に注目すべき商品は、果物、野菜、トウモロコシ、
各種の調味料等である。
これらの商品の輸出はベトナム企業の強みである。

水産物について、330種類のうち64種類
(日本市場へのベトナム水産物輸出全体の71%)が
VJEPAの実施時点で減免された。
そのうち、エビについては0%の税率を得られる。
今年、ベトナムエビは日本の輸入会社により
優先的に選ばれる商品だろう。

注文は15%増加

日本企業がベトナムエビに変わる商品を探すために、
ベトナム以外の国の輸入源を調査した時期があった
(付加価値があるタイ、インド、インドネシアのエビ)。
ただ、Nguyen Anh Tuan-Tho Quang水産物加工会社(ダナン市)
によると、先週、ベトナム水産物に対する輸入税を免除する
情報が出て来たため、日本からの発注が通常より15%増加した。

Nguyen Van Kich-Cafatex社長(本社:ホーチミン市)によると、
Cafatexの製品の60%が日本市場へ(主にセブン-イレブンと
イトーヨーカドーなどのチェーン店)に輸出された。



Vneconomy.net 2010年2月5日

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