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2010年09月30日

ベトナム経済 ゴールまでの3つの障壁


年初9ヶ月のGDP成長率が6.52%、
工業成長率が13.8%、
国家予算の超過支出の6%を下回った
重要な経済指数により、
ベトナム経済は安定的な回復スピードを維持し
「次の5年計画」に入ることができる。
しかしゴールまでの「3つの障壁」を打破するためには
引き続き力を尽くさなければならない。



三つの問題

上記の問題は2010年末まで
ベトナム経済が直面する「3つの障壁」である。
2010年経済社会開発目標はマクロ経済を安定させ、
経済成長の質を高め、
インフレ上昇を抑制、社会福祉を確保する。

統計総局商業物価管理局長によると、
この9ヶ月でCPIが2009年12月より
6.46%上昇した。
「今年インフレ上昇率を8%以下に抑える」
という政府の目標を達成するため、
年末までの残りの3ヶ月で
CPIを月0.5%以下に抑える必要がある。

ただ、国際市場の物価と需給が複雑に変動すること、
年末に国内消費需要が増加する習慣によって、
インフレを8%以下に抑えることは非常に難しい。

国家銀行の専門家によると、
この9ヶ月の超過輸入額は輸出総額の20%以下だが、
超過輸入金額が86億USD(前年同期:65億USD)。
「外貨の消費額が稼いだ額より大きい」現状が
マクロ経済のコントロールに大きな影響を与える。

外貨資金の不足状況が
為替レートとCPIに直接に影響する。
三つの問題はベトナムをはじめアセアン諸国の
政府要人の頭痛のタネとなる。

インドネシアは輸出活動に大きく依存して
ベトナムと同様のマクロ経済政策を
適用している国である。
ある商業銀行の専門家によると、
VND/USDの為替レートは外貨需給の状況により
大きな圧力を受けている。
主な原因は輸入と輸出のバランスが
取れていないことである。

今後、VND/USDの為替レートに対する
圧力は減らない。

今まで外国金融機関が様々なことを警報したが、
ベトナム国家銀行のVND/USDの為替レートの
運営対策の穴はまだ沢山存在している。
これが超過輸入とインフレの原因である。

2009年末から現在までに、
為替レートを5%アップしたことにより、
資材および設備の調達経費が非常に高くなる。

ベトナムの輸出商品の資材調達比率は、
現地調達率が約20%、外国調達率が80%である。
ベトナムの輸出商品が
現行の為替レート政策では利を得られない。

統計総局の計算によると、
2010年第2四半期から今まで、
生産単価の上昇率(PPI)は物価上昇率より高い。
年初9ヶ月のPPIは、
前年同期の平均物価上昇率より12%高く、
平均のCPIより8.64%高い。
生産経費が販売単価より高く上昇し、
生産者が販売価格を上げる必要があり、
CPIが上昇する。

為替レートとCPIの関係に基づく
技術的な計算結果によると、
VND/USDの為替レートが追加で2%
調整する可能性がある。
為替レートが調整される場合は
外貨の需給のバランスが取れず
企業は年末までUSDを購入することが困難になり、
超過輸入額が増加し、物価が引き続き上昇する。


管理能力が一番重要

ベトナムの超過輸入の急増の原因は
為替レートのほか、裾野産業に適切に
投資しないこともある。

ベトナムは外国投資資金を大きく調達できたが、
現状は加工・組立工場であり、
生産資材の80%が輸入されるので、
ベトナム超過輸入状況の改善に対して
大きな圧力をかける。

また、ベトナム政府の管理能力がまだ弱い。
ベトナムは外国企業の
「脱税目的による仕入れ価格の調整」への対策で
大きな損失を受けた。

ベトナムで加工された製品が
中間市場へ安い単価で輸出されている。
しかし、これらの中間市場から
ベトナムの輸出単価の2~3倍で
発展国に輸出されるので、
利益は外国企業のポケットに入る。
ベトナムは様々な損失を受けた上に、
税金も取れず、超過輸入と環境汚染の問題を
負担することになる。

日本政府はこの状況を認識したが、
解決方法はまだない。


ベトナム通信社 2010年9月29日

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