« Vietinbank シェア12%に | メイン | 越中貿易総額 2010年は約250億USDに »

2010年10月21日

WB GDP成長率の低下を予測


10月19日午前に発表された世界銀行(WB)の
東アジア・太平洋経済報告書によると、
ベトナムの重要なマクロ経済の指数に対して
6月上旬の予測より悲観的に評価した。



予測の調整

GDP成長率について、
2010年6月にWBは7%のGDP成長率により
ベトナムは成功の年を過ごしたと評価したが、
今回の報告では
「(GDPは)2010年の目標6.5%に達する途中である」
と評価した。

インフレについては、
今年のベトナムの消費上昇率が約8%で、
6月の予測の9%より低い。

マクロ経済状況については、
今年の国家予算の超過支出を
6月の95億USDから108億USDに引き上げ、
2011年に114億USDに達すると予測した。

逆に、今年の外国投資資金の調達状況は
より良く改善されると予測、
73億USDから76億USDに引き上げられた。

今年の貿易収支は黒字になるため、
外貨準備資金が追加で23億USD増加、
2009年末の152億USDから
今年は175億USDに増加する。


経済発展は早いが、バランスが取れない

WBは、ベトナムの経済状況について
急速に発展しているが、
全体のバランスが取れていないとした。

GDP、工業生産、投資、輸出等の
主な経済指数の成長率が
経済危機前と同様に回復すると期待されるが
国家予算の超過支出がまだ高く、
個人や企業が引き続き
金と外国通貨を確保するため、
ベトナムドンが連続的に
高い圧力を受けていると分析した。

製造業では、
東アジア地域の中で賃金の高い国から
賃金の安い国に移行される傾向があり、
賃金が安く、海岸が長いベトナムにとって
有利な状況になっている。

金融システムについては
「ベトナム国内で経済成長を引き上げるために
 資金貸借活動が急速に拡大されているので、
 数社の銀行の資産がバランスを取れていない状況である」
と警告した。

予測によると、
2010年の資金貸借成長率は25%以下で、
6月の予測より低い。
この成長率はこの3~4年間ではすこし低い。

また、ベトナム証券市場は
2009年に大きく回復したが
現在は暴落しており、
ベトナム経済に悪い影響を与えている。

外国投資業界の考えによると、
ベトナムのUSD国債の金利は
アジア地域の他の国よりもまだ高い。
その原因は、外国投資家がベトナム経済について
経済危機前の成長力に戻ったものの、
回復に対してまだ懸念していると考えているからである。


国営企業の改善

WBによると、国営経済グループを
試行的に構成することは
生産規模の拡大及び
技術の整備を促進する目的で行われたが、
経済が不安定な状況が段々広がっている。
特別な例がベトナム船舶工業グループ(Vinashin)の
事件である。

Victoria Kwakwa,-WBベトナム社長によると、
国家の財政力が有効的に活用されていないので、
今後資金力の使用状況及び効果を
監査する仕組みを作る必要がある。

国営経済セクターと民間経済セクターの差別については、
ベトナム政府が引き続き
平等に競争環境を備える必要がある。
国営企業は資金、土地等の国家財産を利用しているが、
財産の調整は政府管理機関の権限である。


Vneconomy.net 2010年10月20日

« Vietinbank シェア12%に | メイン | 越中貿易総額 2010年は約250億USDに »

    ・本資料に記載された情報の正確性・安全性を保証するものではなく、
     万が一、本資料に記載された情報に基づいて
     皆さまに何らかの不利益をもたらすようなことがあっても 、一切の責任を負いません。
    ・本資料は情報提供のみを目的として作成されたものであり、
     投資その他何らかの行動を勧誘するものではありません。
    ・本資料の全部または一部を無断で複写・複製することを禁じます。

運営会社編集方針お問い合わせプライバシーポリシー