ブルーチップ ベトナム投資ニュース

殆どの案件で追加資金が発生しているため、
投資額が当初の投資許可資金を大きく上回り、
案件によっては、2倍に膨れ上がるものもあった。
人件費、資材調達経費、土地立ち退き用経費等だけでなく、
設計、計画規模の調整を必要とする案件もある。
施工開始後も入札を行い、
投資総額を調整する案件も少なくない。

特に、2011年の国債資金に対するニーズが
2010年の予算を大きく上回り、
オーバーロードする可能性が高くなっている。

例えば、交通運輸省の予算は7.7兆VND増加している。
2011～2015年の農業農村開発省にかかる国債資金は54兆VND、
毎年10.8兆VNDの増加が見込まれ、
2010年の6.8兆VNDから70%増加することになる。
教育訓練省の国債資金ニーズは36.2兆VND、
毎年7.24兆VND増加し、
2010年（2.74兆VND）から60.8%増加する見込み。
保健省でも2010年（4.25兆VND）から75.9%増加する見込み。

上記４省の予算を併せると、
2011年中に81.4%増加（21.490兆VND）の見込みとなっている。

現在、2010年に対GDPの国家の負債は、
44.5%（国際基準の安全比率がGDPの50%）に達するとの予測が出ており、
前年同期比20.3%増となる。
そうなれば、2006～2010年の、
国の借金の増加率は平均24.3%に達することとなる。

また、国債は金利が高く、
今後、国債発行による資金調達が困難になることが見越される。
2009年、政府は大量の国債を発行したが、
予定通りの資金調達はかなわなかった。
当初計画で126兆VND・9.5億USD調達する予定だったものが、
実際の調達額は19.172兆VND・5.43億USDに留まる結果となった。


国家財政委員会は、2011年の国家予算を検討した結果、
来年中に45兆VNDの国債発行を行う提案を行った。