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2011年01月17日

USD金利 急上昇


約2週間の調整後、先週末からUSDの金利が急上昇し、
年間6.25%になった。同金利はこの数ヶ月間で最も高い。
これは、新年の企業の資金貸付の動きの現れである。


銀行が互いに競争

年初から、USDの調達金利が年6.25%に引き上げられた。
原因の一つに、ベトナム人僑の送金に関するデータが
発表されたことがある。
他にも多くの理由があるが、銀行が一斉にUSDの預金金利を
引き上げたことによって、金利が徐々に上がってきている。

先陣を切ったのはVietBankで、
12ヶ月期限の金利を年間6%に引き上げた。
これは市場で最も高く、他の期限に対する金利も
年間5.4%~5.9%に引き上げた。

続いて、Navibankも12ヶ月期限のUSD金利を年 6.24%に引き上げ。
3~9ヶ月期限の金利を年間6%以上上げた。
預金残高によって、最高年間6.14%まで引き上げた。

実際、Western Bank、KienLongBank等、多くの小規模の商業銀行が
順にUSD預金金利を年間5.3%から5.6%に上げている。

KienLongBankにおいても他のUSD預金金利が年5.3~5.5%上げられ、
大規模の商業銀行株式会社もUSD調達金利の競争に参加した。

金利を年間6%まで引き上げずとも、
大規模の商業銀行は様々な厳しい条件を出している。
ACBとTechcombankは先日、それぞれUSDの預金金利を
年4.95%と4.8%に引き上げた(12ヶ月期限の金利)。
ABBank、DaiABank等の小規模商業銀行は年5.4~5.45%の
預金金利制度を適用している。
他の商業銀行は年間5~5.3%に上げた。


資金の移動

2010年、ベトナム人僑の送金が大きな額に達したことが
今の銀行のUSD調達金利の競争の一つの原因となった。
金利が引き上げられると、
国民が外貨資金を調達する可能性が高くなる。

他方、VNDの企業に対する貸付金利は年間17~18%。
そのため、企業の借入の需要も変わっている。
現在、USDの貸付金利がVNDの貸付金利の約3分の1しかなく、
年間6~8%である。

この差と為替レートの変動によって、
USDの借入の圧力がVNDより低くなっている。
預金金利を引き上げることで、外貨資金を大量に調達することができ、
今後、外貨に対する調達需要の増加に対応する準備をしている。



Vneconomy.net 2011年1月17日

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