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2011年04月22日

ベトナム証券への投資傾向


ベトナムの証券市場は、この10年間で急速な発展を続けてきたが、
同様の経済発展を遂げた新発展国の証券市場よりまだ規模が小さい。


多くの専門家はベトナム市場の規模が大投資家にとってまだ小さいと
評価している。日本の投資家を含む外国の大投資家たちは中々投資の
決断を下せない状況にある。数社の大投資家がベトナムの証券市場に
参入すると市場はバブルのような状態になる。

6ヶ月ほどベトナムの証券市場に参加した竹内という日本の投資家は
VN-Indexの暴落により総資産を減らしたが、竹内氏は今から年末までに
少しずつベトナムの証券を買い取ることを計画している。その理由とは
ベトナム証券の株価がアジア地域の他の国より安くなっていることだ。

竹内氏は「中国、タイ等の他のアジア諸国の証券と比較してみると
ベトナム証券は非常に安くなっている。ベトナムの証券市場は過去の
日本証券市場や現在の中国証券市場と同様だ。今後の10年~15年間で
ベトナム経済は急速な発展を遂げると見込んでいるので、中長期的な
投資が私の戦略である」と述べた。

ある日本の証券会社の代表者によると、先ごろ日本で発生した大地震は
投資家の動きに多少の影響を与えるが、それはごく短期的なものである。
強い財政力を保有してベトナム証券市場に投資している日本の投資家が
主に東京の南や大阪に住んでいるため、大地震の影響を受けていない。
だが、日本の大証券会社はベトナム証券仲介の活動にまだ注目していない。
理由はベトナム証券市場の時価総額が小さすぎるからである。

日本の大投資家を集めるために、ベトナム証券市場の規模は現在より
20~30倍ほど大きくなることが必要だという意見があった。

2011年はマクロ経済の不安定やインフレの上昇による影響が大きいため、
ベトナム証券市場にとっては困難な年と言える。ベトナムの投資家と
外国投資家はベトナム証券市場が今年の第3四半期と第4四半期に好転し、
政府の管理機関によって証券市場の流動性を改善させるための対策が
実施されることに期待を寄せている。


Sanotc.com  2011年4月22日

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