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2011年08月08日

医療分野へのFDI投資 活発化の兆し


2010年10月、Fortis Global Healthcare Holdingsは、
香港に拠点を持つQuality HealthCare Asiaを15億USDで買収した。


インドのFortis Healthcare医療グループは、
Hoan My医療グループ(ホーチミン市)株50%の買収計画を通じて、
ベトナム医療分野への外国投資活動を始動した。

Bloombergの最新記事によると、
Fortis Healthcareは、Hoan My医療グループを
買収するための交渉をすでに始めているという。
Hoan Myグループの大株主は、50%の株式を
1億USDで外国投資家に売却する予定であるとのこと。

現在、Hoan Myグループは5つの病院と2つの診断室、
その他多数の医療施設を経営している。
2009年10月、Deustche BankのDWS Vietnam Fund と
VinaCapitalはそれぞれHoan Myグループに対し、
1,000万USDの投資を行っている。

Fortis Healthcareは、Hoan Myへの投資を通じて、
アジアに活動の幅を拡大させることも視野に入れている。
アジア地域では2010~2015年までの間で、
一人当たりの医療治療経費が55%増加するとの予測が発表されている。

2010年10月、Fortis Global Healthcare Holdingsは、
拠点を同じく香港に持つQuality HealthCare Asiaを
1億9,250万USDで買収した。

現在、各関係機関はHoan Myグループの買収について
コメントを発表していない。
VinaCapital代表は、この件について、
まだ最終決定ではないが、今月中旬に具体的な情報を
発表する予定、としている。
また、投資紙によると、各役員がインドで協議を行ったものの、
ベトナムで法律や財政的な問題が解決しておらず、
打ち合わせは進んでいないという。

その他、ホーチミン市にある
フレンチホスピタルのオーナー、Vien Dong医療有限会社は、
活動開始から5年を経て、順調に拡大を続けている。
この病院は現在、3階建ての病棟を新しく建設中だ。
完成後、新病棟には33の診察室が設置され、
1日500人の患者の受け入れが可能となる。
2011年9月に完成予定である。

Binh Duong省Thuan An町にある
国際幼児・産婦人病院(Hanh Phuc病院)は、
ハノイ市にも進出する計画を立てていたが、
建設予定地が決まらず、計画は進んでいない。
また、シンガポールのThomson Medical Centre も
ベトナム進出に意欲的だ。
投資紙によると、Thomson Medicalは、
ハノイ市Nam Thang Long住宅団地(Ciputra Ha Noi)で
計画されている病院建設のコンサルティング・管理の候補者で、
ベトナム医療分野で活動するパートナー企業を探しているという。

ベトナム医療分野の開発潜在力について、
Allan Yeo-Hanh Phuc病院専務担当社長は、
人口の多さから見て、今後大いに発展するものと期待できる、
との評価を下している。
さらにベトナムでは、医療従事者の基礎知識はあるものの、
病院施設が古いことなどから、
投資家に与えるチャンスはまだ沢山ありそうだ。

ベトナム医療分野に進出している外国投資家の中では、
シンガポールの投資家が、最も発展潜在力があると評価している。
先日、シンガポールのParkway Health-
アジアで上位民間医療会社が、
ホーチミン市のハイテクパークの
医療ハイテクセンターの運営者になったことからも、
その事実がうかがえる。



InfoTV.net 2011年8月8日

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