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2011年08月22日

EIU 2011年経済成長率6%に引き下げ


Economist経済分析コンサルティング部(EIU)8月の報告によると、
2011年のベトナム経済成長は6%と予測され、
6月予測の6.3%よりさらに低い数値となった。
EICは、インフレ高騰と、厳しい財政政策が、
ベトナムの経済成長を止めるだろう、との見方を示した。


EIUによると、高金利とインフレ急上昇が、
消費や投資の成長に大きな影響を与えている、とのこと。
ただ、政府が管理内でインフレ上昇は抑制されるものの、
2012~2015年の経済成長に目立った影響を与えられた場合、
2012~2015年に経済成長率は年6.8%となる可能性もある。

こうした見方の根底には、今年、国際経済の停滞が激しい中で、
ベトナム商品に対する需要はまだ大きく、
また、政策が拡大されると予測されるためだ。
それにより多くの雇用を確保できれば、失業率も減らされることになる。
その他、在外送金の金額も大きく、消費の拡大に貢献している。

ただ、ベトナムの経営の質に対する懸念はまだ大きく、
外国投資計画の件数は減少傾向に転じている。
しかし投資家の関心はまだ高い方といえる。

ベトナム製品に対する需要も大きい。
特にアメリカ、中国とヨーロッパが大口となっている。
ただ、輸入額も大きく増加しているため、
2013年以降、GDP成長に対する課題は山積している。

今回、ベトナムの実質経済成長率が、
予測を下回った理由はいくつかある。

国内では、政府が経済安定化のための政策を敷いており、
消費者と投資家の信用を確保するためには
山の様な仕事をしなければならない。
問題はインフレの急騰、国家予算の超過支出の拡大、
VNDの信用低下に伴うUSDと金の大量購入など、さまざまだ。

国際的な不安は、国際経済の回復が予測より遅れていることである。
それは輸出活動だけではなく
国民の消費や企業の消費に大きな影響を与え、
経済成長の抑制にもつながってしまう。

また、ベトナムの外貨準備資金は、安定して確保されていない。
それがVND/USDの為替レートをコントロールするための
国家銀行の困難で顕著となった。
また、段々大きくなっている貿易赤字に対する財政面の対策についても、
政府の危機管理能力が弱いと不安視されている。



Vneconomy.net  2011年8月22日

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