ブルーチップ ベトナム投資ニュース

VFA（ベトナム食糧協会）の発表によると、10月6日の時点でベトナムは
5万8,000トンの米を輸出しているが、そのうちの5万4,000トンが
パーボイル米である。VFAは、今年はパーボイル米の輸出量が10万トンに
なることは難しいが、将来的には年間で30万トン～40万トンに到達する
可能性が高いとしている。

現在、ベトナムにあるパーボイル米生産工場はわずか１カ所だけだが、
来年になると工場もう１つが建設され、将来的には輸出用パーボイル米の
加工工場が３カ所になる予定となっている。

VFAはパーボイル米供給源確保の目的で、農業農村開発省の栽培局と共に
パーボイル米工場の原料栽培エリアを開発している。

外国のパーボイル米輸出会社の評価によると、将来的にベトナムは世界の
パーボイル米市場への参入が可能である。

インド米専門家のSubramanian氏は、以前、パーボイル米の値段が一般の
米と比べて1トン当たり70～80USDも高価なため、世界にはパーボイル米を
利用するところが少なかった。しかし、現在ではパーボイル米の栄養が
白米より10％～20％高く、利用者が急増えている。また、白米は調理後に
30％が原型を失うが、パーボイル米ではそれが10％にとどまることなどで、
パーボイル米の輸出活動に対する関心が世界で高まっている。

パーボイル米は美味しいご飯を作ることが容易であり、手で食べることも できるため、イスラム教圏の人民に愛される。パーボイル米の加工方法は 籾を茹でてから乾燥させた後に機械で皮をむく。 剥くのは外側の皮だけのため、バーボイル米は一般の米と比較して重い。