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2011年12月19日

2012年ベトナム小売市場  困難な状況に


2012年、ベトナム販売企業の課題は、
ショッピングや品質、商品の種類が
いかにニーズに対応できるかである。


2011年も終わろうとしているが、
サービスと商品の小売総額が急減している。
物価上昇の要素を除くと、2010年の小売総額は
前年より14%増となったが、
2011年の小売総額はこれより4%しか増加しなかった。
成長率の低さは2011年のベトナム小売市場が
困難な状況にあることの現れで、
2012年も好調とは言えないことが予測される。


インフレ 消費者信用に影響大

ベトナム消費者の購買能力に最も大きく影響を
与える要素が、インフレである。
物価が高く上昇すれば国民の支払い能力に
直接に影響を与えるため、消費習慣も変わってくる。

統計総局のデータによると、年初10ヶ月で
全ての分野の在庫量が前年同期より30%増加する。
特に、セメント、紙、木材等の分野は、
在庫比率がそれぞれ64.2%、72.6%、101%増加した。

年末には輸入品が急増するが、今年は余り増加しない。
理由は在庫過剰の恐れがあったため、
企業が余り大量に輸入しなかったためである。


品質 重視されず

長年の間、ベトナム企業は輸出活動を重視してきたが、
現在、国内市場に注目している。
ただ、多くの企業が品質の低いもの、輸出できないものを
国内市場に流通している傾向がある。
そのため、ベトナム人にとってのベトナム製品の
品質に対する評価が低くなった。
「ベトナム人はベトナム製品を使用せよ」という運動があったが、
期待通りの結果にはまだなっていない。


生産構造、営業体制 まだ不適切

品質の低さとともに、商品の種類が
消費者のニーズにまだ対応できていない。

ベトナムでは6つの大都市が人口の14%で、
日用品の消費能力は全体の39%を占めている。
そのうち、貧困層の消費は20%であるが、
全体の小売総額でみるとわずか7.2%で、
富裕層の消費は20%、総額は43.3%となっている。

2012年のベトナム小売市場は、規模と容量の面で
大きく変わらないと見られている。
外国企業の競争が徐々に激しくなっているため、
ベトナム小売市場は充分に注意しなくてはならない。



Vneconomy.net  2011年12月19日

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