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2012年02月23日

誤差は驚異の100億USD! ~FDI統計~


「FDI企業の活動状況・FDI実施促進対策の評価」に関する報告書が
VAFIE(ベトナム外国投資関係企業協会)によって実施され、
ベトナムへのFDI投資額の統計が持つ様々な問題が浮き彫りとなった。


VAFIEの調査実施額は約20%が国内調達資金で、残りの80は
外国からの導入資金である。今までは外国導入資金の統計を
とっていなかった。

また、ベトナム政府のFDI統計方法は国際基準と異なっており、
UNCTAD等の外国機関が実施するものと統一されていない。

2010年7月にUNCTADが発表した全世界のFDI報告書によれば
2009年末のベトナムにおけるFDI実施額は440億USDとなっているが、
ベトナム政府の統計は670億USDで、国内調達資金の20%を引くと
540億USDになり、誤差は100億USDに達する。

450の機関を対象とたVAFIEの調査結果によると、
実施額は申請額の40%で統計総局の報告より6.8%低い。

一方では投資申請の認可権限が地方まで分権された時点から
計画投資省の外国投資管理局が適時にデーターをアップデートできず、
正確な情報が把握していない状況もある。
また、FDIに関する報告は地方の資料および工業団地・加工団地の
資料に基づいて作成され、国全体の状況を評価するため、
FDIの実情に対する正しい評価や適切な対策の提案ができない。

この問題はFDI実施の促進活動に直結し、政府の管理・誘致や
FDI資金の活用効果アップの妨げとなる。

FDI調達状況を正確に評価するには、FDI情報供与システムを現代化し、
計画投資省外国管理局の情報センターがFDI企業、各地方の計画投資局、
工業団地・加工団地、国家銀行、税関総局、税務局とネットで繋がり、
正確な情報を共有することが望ましい。

Vneconomy.net  2012年2月23日

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