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2012年04月05日

2012年のベトナム経済、ANZが鈍化と予想


今年の第1四半期は経済成長率が低く、GDP成長目標の6%が達成しにくい。
ANZは2012年のベトナム経済成長期待率を6%から5.5%に下げた。


ANZ銀行分析部は「アジアの新経済発展国に関する月間報告書」を発表した。
その中でベトナムのことも含まれる。

同報告書によると、第1四半期の国内需要が大幅なマイナスとなった影響で、
経済成長率が減少した。これは昨年から現在までに実施された財政政策の
結果である。貿易赤字が大きく減って輸出額は急増加するが、輸入額が
減少している。同時にインフレも大きく減り、国家銀行が実施する財政政策の
適用時期に入った。

GDP成長率を数値で見ると2011年第4四半期の6.1%から4%に下がっている。
3月には国内需要が減って工業生産成長率も年間6.5%にとどまり、2月の22.1%を
下回った。小売分野の売上が多少の増加を示したが、この四半期を見るとまだ低い。

貿易活動では3月の輸入額成長率が5%だったが、輸出額が22.9%に増加したため、
貿易赤字は1.5億USDとなった。

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直近の四半期では輸出額と輸入額の累計が昨年の第4四半期より減っている。
貿易赤字は2.57億USDで、昨年の第4四半期より20億USDの減少。ANZの専門家は
この貿易赤字がVNDの安定性に貢献したとしている。

ANZの報告書では2011年のベトナムの清算勘定におけるバランスシートが
常に+2億USDでGDPの0,1%を占めており、掲載された国の中で最も低い。

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3月のインフレ上昇率が2月の16.4%から14.2%に下がったことで、これから
ベトナムのインフレは下降を続けることが期待される。インフレの急落原因は
食料品の価格低下でガスとガソリン価格の上昇を補えたことである。

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ANZによると、ベトナム国家銀行は四半期ごとに期待率を1%引き下げており、
インフレ上昇が管理範囲内にあるため、年末に調達金利を10%~11%まで下げる。

また、ANZは2012年のベトナムGDP成長率に対する予測を以前の6%から
5.5%に引き下げた。

Vef.vn 2012年4月5日

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