ブルーチップ ベトナム投資ニュース

4月11日、ADBベトナムのDominic Mellor社長はReutersのインタビューに対し、
第1四半期の末まででベトナムの外貨準備資金が170億USDに増加した
（昨年第4四半期末の時点では138億USD）と述べた。

現在、ベトナムでは定期的な外貨準備資金額の発表が行われていない。

Reutersによると、ブラックマーケットではUSD/VNDのレートが政府管理機関の
干渉後に金の売買市場も含めて安定し、銀行のUSD供給源に余裕が出てきたため
国家銀行の外貨準備資金拡大が可能な状況となった。

USD/VNDのレートは最近4ヶ月で安定した。昨年の12月末から現在までの間、
レートは変わっておらず、20万828VND/USDで推移している。
ベトナムの貿易赤字は2011年の時点では95億USDで分析者業界の予測より低い。

年初から現在までにブラックマーケットではUSDのレートが下がっており、
1USDあたり2万800VNDで取引されている。ハノイ市では4月11日朝の段階で
1USDあたり2万820VND～2万840VNDでの取引となっている。
最近のブラックマーケットではUSDの売買値が商業銀行より低くなっている。

また、年初から金市場が低迷しているため金の購入需要が減り、ベトナムでは
金の販売価格が高騰している。

ベトナムで金の価格が高い理由は国内での需要が大きいからである。多くの会社が
ブラックマーケットで大量のUSDを買収し、脱税して金を輸入しているためUSDが
高騰した。このような現象は年初から現在までに発生していない。

政府は数日前に金の売買活動管理体制に関する規定No.24を発行した。それにより、
政府はアクセサリー以外で取引される金の加工に対して独占権を所有しており、
清算手段に金を扱うことが禁止される。

また、最近になって国家銀行が各商業銀行の外貨準備資金比率を絞り込んだため
各銀行は5月2日から外貨準備資金率を+/-30% から+/-20% に引き下げなければ
ならなくなる。これが外貨市場のコントロールに関する国家銀行の対策である。