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2012年05月21日

欧州企業 対越投資が減少傾向


ヨーロッパ企業の対越投資に対する信用が徐々に下がってきている。
その第一の理由はインフレとされている。


先日、ヨーロッパ商工会(EuroCham)から、
ヨーロッパ企業のベトナムでの業績に関する7回目の調査結果が、発表された。
それによると、今年第1四半期の対越信用評価の指数は、
3ポイント下がり、53ポイントとなったとのこと。

評価の内訳は、業績を「不良」と評価した企業の比率が
10%から29%に増加、
前四半期より19%高い結果となった。
また、「最良」と評価した企業は1社もなかった。

調査対象となった企業のうち、
今後の経営展開について「良し」と評価したのは38%で、
昨年末の51%を大きく下回る結果となった。
また、26%の企業が向う半年の展望に対して悲観的な見方を示しており、
「可」又は「悪し」との評価を下したのは全体の62%に上った。

2012年の投資計画については、
企業の多くが、検討を続けると回答した。
うち、投資規模を維持すると回答したのは34%、
投資規模拡大のチャンスを探したいと回答したのは38%だった。

大半の企業が、投資規模を維持と回答しているが、
今回の調査対象となった企業の約1/3(28%)が、
投資規模の縮小を検討しているという。
この数値は前四半期に比べ24%増加しており、
対越投資に対する消極的な姿勢の現れといえる。

最大のリスクはインフレ

Eurochamの報告書の中で、最大の懸念とされるのがインフレだ。
しかし、マクロ経済に関しては少し明るい兆しが見えてきた。

調査対象企業の中で、VNDが下落を続けると回答したのは、
全体の5.63%で、前四半期より多少減少した。
越政府のインフレ抑制政策に対する信用が、若干高くなっているようだ。
また、インフレが最大の課題であると答えた企業は57%で、
ヨーロッパ企業にとってインフレは、
引き続き最大のリスクであることを、表す結果となった。

マクロ経済状況に対する評価は多少改善した。
越経済の「安定と回復」に期待すると回答した企業は、
45%に上り、前四半期より10%増加となった。
ただ、全体の経済状況が今より悪くならないか、
不安を抱く企業も55%に上った。

マクロ経済の不安定、インフレ上昇、
行政的手続きの複雑性、汚職問題など、課題が山積する中、
ヨーロッパの投資家は、アセアンの他の国への投資チャンスを
模索し始めている。
ベトナムは、アセアン地域内での競争力強化に力を入れる必要がある。
ただ今後、ベトナム・EUのEPAが締結されれば、
EUの投資家の信用が再び回復すると考えられる。



Vneconomy.net  2012年5月21日

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