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2012年06月14日

低迷続くベトナム小売市場


GRDI(国際小売市場開発指数- Global Retail Development Index)で
ベトナムは過去に上位ランクだったが、2012年はTOP30から外れた。


今年はベトナムのランクが下がり始めて4年目。
2008年の時点でベトナムは世界一の魅力的な小売市場だったが、
翌年はそれを維持できずに6位に落ち、2010年には14位、
2011年が23位、そして今年はTOP30にベトナムの名が出て来ない。

今年の1位は2年連続となるブラジルで、チリが2位につけている。
中国は昨年の6位から3位に躍進した。ベトナムの隣国であるマレーシアと
インドネシアはそれぞれ11位と16位だった。

この残念な結果はマクロ経済状況の影響だ。
ベトナムは国際市場の変動に対する競争がうまいとは言えない。
また、投資環境と競争力が従来の魅力を徐々に失っている。

投資誘致政策が改善され、近年はそれなりの経済成長を遂げたが、
インフラが整備されていないこと、販売スペースの高額な借用料、
脆弱なマクロ経済の運営政策、効果の出ない市場の開発戦略など、
ベトナム市場に参加している外国小売会社の抱える問題が多すぎる。

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ベトナム小売市場は数年前から悪化を続けているため、
2012年の評価結果は驚くほどのことではない。
一昨年は小売市場の成長率が20%を超えたが昨年は5%に落ち込んだ。

また、最近になって多くの小売センター、スーパーマーケットが
店舗を閉鎖し、小売分野の営業規模が縮小化している現状がある。

下落する小売市場には統一的な対策を実施する必要があり、
健全で魅力的な市場を育てることが求められてきている。

Vneconomy.net  2012年6月14日

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