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2012年09月13日

急増するシンガポールの投資 ―ベトナムM&Aの現状―


シンガポールのベトナムに対するM&A案件への投資総額が
7,200万USDを記録した。


2011年8月から2012年7月末までにベトナムで取引された
M&Aの総額が25億USDを達し、この10年間で最高となった。

中でもシンガポールの投資額は7,200万USDで全体の3%を占め、
取引件数でも全体の9%に相当する。

つまり、シンガポールがベトナムのM&Aに対して投資した額は
前年に記録した2,300万USDの3倍まで増加したことになる。

Mergermarketの統計によれば、2007年8月から現在までに
シンガポールの各企業が10件のM&A案件を通じてベトナムに
約2.03億USDを投資している。これらの大部分は工業分野と
化学分野(最近5年間で4件)であり、その他は薬品および
生物工学分野(2件)、建設分野(1件)、日用品(1件)、
運搬分野(1件)と財政分野(1件)である。

最大の案件は昨年8月のFortis Healthcare Internationalが
Hoan My医療グループ株式を65%買収したもの。2008年7月に
Jardine Cycle & CarriageがTruong Hai車会社の株式12%を
4,100万USDで買収した案件も知られている。

日本の投資家はM&A分野で最大の投資家に位置づけられていて
最近12ヶ月で8件が実施された。これらは全体の36%を占め、
取引総額が8.03億USDだった。

フランスの投資家が実施したM&A投資は2件だけだったが、
取引額は大きく13億USDだった。最も大きな案件は今年2月に
アメリカ第3の石油会社COP (ConocoPhillips)が、フランスの
パートナーであるPerencoに財産を13億USDで売却し、
ベトナムでの15年間に及ぶ活動を終了した案件である。

現在、ベトナム政府は国営企業のネットワークを改善中だ。
各企業は営業を多様化するために多数の分野に投資している。
政府はこれらの企業に対して主要分野以外の投資資金換金を
求めているため、投資家にとっては大きなチャンスとなる。

Kroll Advisory SolutionsのJason Wright 東南アジア担当専務は
「最近、ベトナムの経済情勢が変化し、銀行ネットワークの状況が
懸念されたが、長期的にはベトナムの発展展望が安定している。
そのため、長期的な投資は利益を得られるだろう」と述べた。

InfoTV.net 2012年9月13日

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